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車整備DIY、どこまでできる?安全で賢く始めるメンテナンス入門

2025年8月13日

「最近、車の調子がちょっと変かも」「そろそろオイル交換のタイミングかな?」
そんなとき、すぐにディーラーや整備工場へ持ち込む方もいれば、「できることは自分でやってみたい」と考える方も少なくありません。

近年は、YouTubeやブログなどを通じて車の整備情報が手軽に手に入るようになり、DIYで車をメンテナンスする人が増えています。でも一方で、「素人がやっても大丈夫?」「危険じゃないの?」と感じている方も多いはず。

この記事では、車のDIY整備で「自分でできること」と「プロに任せるべきこと」の線引きや、始めるにあたっての注意点、安全なやり方、必要な道具などをわかりやすく紹介していきます。これからDIY整備に挑戦してみたいと考えている方に向けた、入門ガイドです。

なぜ今、DIY整備をする人が増えているのか

まず、車を自分で整備する人が増えている背景には、いくつかの理由があります。

最も大きな理由は「整備費用の節約」です。車の維持費はガソリン代や保険料だけでなく、定期点検や修理費などが積み重なって意外と負担になります。その中でも大きいのが工賃。実は部品代よりも、作業費のほうが高いということも珍しくありません。自分でできる作業をDIYで行えば、この工賃をカットできます。

また、車の構造や仕組みを理解したいという気持ちも、多くのDIY派に共通しています。ボンネットの中を見る機会が増えることで、自分の車により深く愛着を持つようになりますし、小さな異常にも早く気づけるようになります。

さらに、「自分で直した」「自分で整備した車で走る」といった達成感も、DIYの魅力のひとつです。そして整備工場に予約したり、預けたりする手間が省けるのもメリットです。ちょっとした作業なら、週末の空き時間にサッと済ませられます。

DIY整備、どこまでできる? 難易度別に紹介

DIYでできる整備には、難易度の低いものから高いものまで幅があります。ここでは4つのレベルに分けて紹介します。

初心者でも安心して挑戦できる作業

まずは、工具や専門知識がほとんど必要なく、誰でも取り組める作業から始めてみましょう。これだけでも車の状態をしっかり把握できるようになります。

日常点検として、タイヤの空気圧や溝の確認、オイル・冷却水・ウォッシャー液の量のチェック、ライト類の点灯確認などがあります。いずれも数分で終えられる上に、車の安全性に直結する大切な作業です。

さらに、ワイパーブレードやエアコンフィルターの交換も、カー用品店で適合品を選べば工具なしで簡単に交換できることが多く、DIYの入門として非常におすすめです。

工具を使えばできる中級レベルの作業

整備に少し慣れてきたら、簡単な工具を使った作業にも挑戦してみましょう。ジャッキアップや締め付けトルクの管理など、安全対策と正確さが求められます。

中級DIY整備の例

  • エンジンオイルとオイルフィルターの交換
  • タイヤのローテーション(前後・左右の入れ替え)
  • スパークプラグの交換
  • エアクリーナー(エアフィルター)の交換
  • バッテリーの交換(車種により注意が必要)
  • ヒューズの点検と交換

これらの作業では、トルクレンチやジャッキなどの基本工具を正しく使用し、安全に作業できる環境を整えることが大前提となります。

経験者向けの整備作業

このレベルになると、工具だけでなく経験や車の構造理解も求められます。慎重な判断と作業精度が必要です。

たとえばブレーキパッドやローターの交換は、技術的にはDIY可能でも、作業に不備があれば重大な事故につながるため、知識と慎重さが問われます。また、ドライブレコーダーやETCの配線作業、マフラーの交換なども誤配線や取付ミスによるトラブルに注意が必要です。

DIYでは危険な領域 プロに任せるべき整備

素人が手を出すべきではない、危険度の高い作業も存在します。構造が複雑だったり、専用機材が必要だったり、安全性に直結する整備は無理に行ってはいけません。

エンジンやミッションの分解整備、ブレーキキャリパーのオーバーホール、アライメント調整、エアバッグやABSといった電子安全装置への干渉、診断機がなければ分からない電気系トラブルの特定などは、必ず整備士に任せるべきです。

DIY整備を始める前に知っておくべきこと

必要な工具と設備

DIY整備に最低限必要な工具は、以下のようなものがあります。

基本の工具

  • ジャッキとリジッドラック(車体を安全に持ち上げて支えるため)
  • ソケットレンチセット(ボルトやナットの脱着用)
  • メガネレンチ・スパナ(狭い箇所での作業用)
  • ドライバー(プラス・マイナス)
  • トルクレンチ(規定トルクでの締め付け管理に)
  • プライヤー・ペンチ(配線や小部品の取り扱い用)

補助アイテム

  • 作業灯(暗所や車体下の視認性向上)
  • 軍手や滑り止め手袋、安全靴などの保護具
  • パーツクリーナーやじょうご(漏斗)、廃油処理箱など

整備資料

  • サービスマニュアル・整備書(車種ごとの正確な手順・トルク管理に不可欠)

安全に作業するためのポイント

整備中の事故やケガを防ぐため、次の項目を必ず確認しましょう。

安全チェックリスト

  • 平坦で安定した場所で作業する
  • ジャッキアップ後は必ずリジッドラックで支える
  • 電装作業の際はバッテリーのマイナス端子を外す
  • 火気は厳禁(特にオイル・燃料使用時)
  • トルクレンチでボルト・ナットを適正に締める
  • 不安があれば迷わず中断し、プロに相談する

安全意識が整備の基本です。手順と準備を怠らずに取り組みましょう。

信頼できる整備情報の集め方

整備作業を正しく行うためには、信頼できる情報源から学ぶことが大切です。

もっとも正確なのは、車種ごとに発行されている「サービスマニュアル」や「整備書」です。整備手順、部品の構造、トルク数値などが詳細に書かれており、初心者にもわかりやすく役立ちます。

それに加えて、経験豊富な整備士によるブログやYouTubeチャンネルも参考になります。ただしインターネットの情報には誤りも含まれているため、複数の情報を比較・確認することが大切です。

カー用品店の店員に聞くのも有効です。特に部品の選び方や適合確認などは、専門知識のある店員から直接アドバイスをもらえることが多いでしょう。

DIY整備のメリットとデメリット

DIY整備のメリット

DIY整備にはたくさんの良い点があります。

自分で整備すれば工賃を大幅に節約でき、定期的に車の状態を見る習慣が身につくことで、トラブルの早期発見にもつながります。自分の車の仕組みに詳しくなり、愛着が深まり、週末の趣味として楽しむこともできます。

「自分で整備した車で走る」という喜びは、プロ任せでは味わえない特別な体験です。

DIY整備のデメリット

一方で、DIYには次のようなリスクや注意点もあります。

  • 作業ミスによる故障や事故のリスクがある
  • 工具や設備の初期投資が必要
  • 作業場所の確保が難しいケースもある
  • メーカーや販売店の保証対象外となる場合がある
  • 廃油・廃バッテリーなどの処分に手間がかかる
  • 慣れないうちは作業に時間がかかる

メリットだけでなく、こうした面も踏まえて、自分のライフスタイルに合った整備スタイルを選ぶことが大切です。

まとめ:DIY整備は「できること」と「任せること」の見極めが大切

車のDIY整備は、費用を抑えたり、愛車への理解を深めたりできる魅力的な選択肢です。しかし、安全と確実性を大前提として、作業に見合った知識・準備・責任を持って取り組むことが求められます。

まずは日常点検や簡単な交換作業からスタートし、慣れてきたら徐々にレベルアップしていきましょう。逆に、少しでも不安を感じる作業は無理せず、プロに任せることが何より大切です。DIY整備は「知識」と「見極め力」が支える趣味であり、生活の質を高める手段でもあります。自分にできる範囲を見つけ、安全で楽しいカーライフを築いてください。

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