中古車

中古車を買ったら車検証はいつもらえる?購入後の手続きと到着時期を徹底解説

2025年6月11日

中古車を契約した瞬間、多くの人が抱く疑問の一つに「納車までに車検証はいつ届くのだろう」という点があります。車検証は名義変更が完了した証であり、任意保険の正式加入や自動車税の手続きに欠かせません。ところが、販売店ごとにスピードが異なり、個人売買となるとさらに日数が読みにくいのが実情です。本記事では「中古車の車検証がいつもらえるか」を中心に、平均的な目安、遅延が起こる背景、そして最短で手に入れるコツまでを網羅的にお届けします。

平均は購入後514日。ただし即日発行も可能

多くの販売店では、必要書類がそろっていれば契約から510営業日で車検証を発行しています。個人売買の場合は書類の郵送や本人申請が必要なため、714日ほどかかるのが一般的です。とはいえ、書類が完備していれば販売店は陸運支局で当日登録を行い、夕方には車検証の原本を手渡しできる場合もあります。

車検証の役割と更新タイミング

車検証(自動車検査証)は「車両の身分証明書」です。車両の基本情報や所有者、車検満了日が記載され、新車登録時に交付された後は普通車・軽自動車ともに原則2年ごとに更新されます。中古車を購入したときは「名義変更」あるいは「移転登録」が行われ、完了した瞬間に新しい車検証が交付される仕組みです。

購入から車検証交付までの流れ

販売店で購入したケース

販売店での手続きはシンプルです。契約後に印鑑証明や委任状などを提出すると、販売店スタッフが陸運支局へ出向き名義変更を代行します。書類が万全なら翌営業日には登録完了し、郵送を選んでも2〜3日で手元に届くことがほとんどです。大型連休前後や他県ナンバーへ変更する場合を除けば、10日以上かかることはまれでしょう。

個人売買の場合

個人売買では、旧所有者から印鑑証明や譲渡証明書を郵送で受け取り、自分で陸運支局に持ち込む必要があります。郵送と自分のスケジュール調整が必要になるため、平均714日と販売店より長くなりがちです。早く済ませたい場合は、行政書士や代行サービス(費用は1万円前後+実費)を利用するのも選択肢になります。

なぜ日数が変わるのか

車検証の交付が早いか遅いかは、次の三点でほぼ決まります。

必要書類の準備状況

印鑑証明や車庫証明(普通車)がそろわないと申請自体ができません。

陸運支局の混雑度

月末や年度末、大型連休前後は登録件数が急増。窓口で長時間待つこともあります。

ナンバー変更の有無

同一ナンバーのままなら封印作業が不要、あるいは再使用制度を使えるため短縮可能です。

書類が完備していてナンバーも変わらない、この理想条件がそろうと、販売店なら最短当日交付が現実的になります。

交付遅延を防ぐためのポイント

遅れやすい原因と対策を、あえて箇条書きではなく文章でまとめます。まず第一に、印鑑証明の有効期限切れは定番のトラブルです。発行後3か月以内という期限をうっかり超えると、再取得に半日〜1日ロスします。また、車庫証明を普通車で取得する場合は警察署の審査に3〜7日必要です。引っ越し直後で住民票と住所がずれているケースも要注意で、陸運支局の窓口で修正を指示されると、管轄の役所へ戻るはめになります。最後に、繁忙期は窓口のシステム障害も起こりがちなので、登録を代行した販売店や行政書士からリアルタイムで進捗を共有してもらうと安心です。

車検証がない間にできること・できないこと

納車が迫っているのに車検証が届かないと不安になりますが、実務上「仮で進められる手続き」と「絶対に待たなければならない手続き」があります。

できること

  • 任意保険の仮見積もり作成(車台番号と型式で入力し、後から正式な車検証をアップロード)
  • ETCマイレージサービスやサブスクの会員登録準備

できないこと

  • 自動車税の納付や住所変更
  • 銀行系オートローンの本契約
  • 名義変更済み車両の輸出手続き

保険については、旧所有者のまま継続する「入替手続き」を一時的に行い、車検証が届き次第名義を切り替える事も可能です。

どうしても急ぐときの裏ワザ

時間に追われている人は、陸運支局で登録完了時に発行される「車検証の情報記録事項(A4コピー)」を販売店から先にもらうよう依頼しましょう。正式な車検証と同じ情報が載っているため、多くの保険会社がこれを仮証明として認めています。また、同一ナンバーを継続する「封印再使用制度」を利用すれば、車両の持ち込みが不要になり半日短縮できます。最後の手段として、行政書士や自動車登録代行サービスに「即日プラン」を頼むのも有効です。

よくある質問

Q. 軽自動車と普通車では発行スピードが違いますか?
A. 軽自動車は軽自動車検査協会での手続きとなり、車庫証明が不要(車庫証明が必要な地域も有)な分、書類がそろっていれば当日交付が可能です。

Q. 車検証を紛失した場合、再発行に何日かかりますか?
A. 陸運支局での再交付は申請から即日〜翌営業日。本人が窓口へ行けば30分ほどで受け取れます。

Q. ナンバー変更を伴う場合、最短で何日?
A. 封印作業があるため「申請日+1日」が目安。ただし封印委託制度を使えば当日完了も可能です。

Q. 仮ナンバーで日常走行はできますか?
A. できません。仮ナンバーは検査や登録のための回送限定です。早めに名義変更を済ませましょう。

スムーズに車検証を受け取るためのチェックリスト

最後に、要点だけを簡潔な箇条書きで整理します。

  • 契約前に印鑑証明と車庫証明の有効期限を確認する
  • 大型連休・月末を避けたスケジュールを立てる
  • 販売店に「名義変更の代行費用と納期」を見積書へ明記してもらう
  • 個人売買では行政書士・代行サービスの利用も検討する
  • 遅延時は情報記録事項を先にもらい、保険やローンの準備を先行させる

これらを押さえておけば、「中古車を買ったのに車検証はいつもらえるのだろう」という不安は大幅に軽減されるはずです。納車のワクワク感を損なわないよう、早め早めの準備で理想のカーライフをスタートさせてください。

この記事を書いた人