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タイヤ交換に必要なもの:プロが教える完全ガイドと注意点!いざという時に困らないために

2025年7月5日

突然のパンクや季節の履き替え!タイヤ交換に何が必要?

ドライブ中に突然のパンク、あるいは季節の変わり目にはスタッドレスタイヤから夏タイヤへ、またはその逆へといったタイヤの履き替えが必要になりますよね。「いざ自分でやってみようかな?」と考えたとき、「あれ?何が必要なんだろう?」と戸惑ってしまう方は少なくありません。実は、タイヤ交換はただタイヤを付け替えるだけでなく、安全かつ確実に作業を行うために、いくつかの必須アイテムと正しい手順、そして注意点を理解しておくことが重要です。

ホームセンターやカー用品店で道具を見ても、どれを選べばいいのか分からない、という声もよく聞きます。また、インターネット上の情報だけでは、本当にこれで大丈夫なのか不安に感じることもあるでしょう。誤った工具を使ったり、手順を間違えたりすると、車に損傷を与えたり、最悪の場合、重大な事故につながったりする危険性も潜んでいます。

この記事では、自分でタイヤ交換を行う際に「これだけは絶対に必要!」という基本の道具から、あると便利なアイテム、そして交換作業を安全に進めるための具体的な手順と絶対に守るべき注意点まで、タイヤ交換に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。いざという時に困らないためにも、ぜひこの機会にタイヤ交換に必要な知識と道具をしっかり身につけて、安全なカーライフを送ってください。

まずはここから!タイヤ交換に「絶対に必要」な基本の道具たち

自分でタイヤ交換を行う上で、これだけは絶対に欠かせないという基本の道具がいくつかあります。これらの道具は、車のトランクに標準で積まれていることも多いですが、使用前に必ず確認しておきましょう。

車体を持ち上げるための要「ジャッキ」と「ウマ(リジットラック)」

車体を持ち上げるための最も重要な道具がジャッキです。多くの車にはパンクなどの緊急時に使うためのパンタグラフジャッキが標準で積載されています。これはコンパクトに収納できますが、車体を持ち上げるのに時間がかかり、安定性もフロアジャッキに劣ります。ホームセンターなどで購入できるフロアジャッキ(ガレージジャッキ)は油圧の力で車体を迅速かつ安定して持ち上げられます。自分の車の重量に対応できる耐荷重のものを選び、必ず取扱説明書で指定されたジャッキアップポイント以外に当てないように注意してください。

ジャッキで車体を持ち上げただけでは、作業中の安定性は不十分です。万が一ジャッキが外れたり倒れたりした場合に車体の下敷きになる大事故を防ぐため、車体を持ち上げた後、ジャッキアップポイントの近くの安定した箇所に設置し、車体を支えるウマ(リジットラック)が絶対に必要です。最低でも2個は用意し、必ず車のフレームなど安定したポイントに設置してください。

ホイールナットの脱着に欠かせない「トルクレンチ」と「クロスレンチ」

タイヤを固定しているホイールナットを緩めたり締めたりするための工具も必須です。

トルクレンチは、ホイールナットを適切な力(規定トルク)で締め付けるための工具です。車種ごとに定められた規定トルクで締め付けることで、走行中にナットが緩むのを防ぎ、また締めすぎによるボルトの損傷も防ぎます。カチッと音がするタイプや、デジタル表示のものなどがあり、必ず車の取扱説明書で規定トルクを確認して使用してください。

クロスレンチ(十字レンチ)は、4方向にソケットがついており、ホイールナットを効率的に緩めたり仮締めしたりするための工具です。車載工具のL字レンチよりも格段に力が入りやすく、作業が楽になります。比較的安価ですが、最終的な締め付けは必ずトルクレンチで行い、規定トルク以上締め付けないように注意が必要です。

作業を快適に進めるための「軍手」と「作業着」

安全かつ快適に作業を行うための保護具も忘れずに用意しましょう。

手を保護し、工具やタイヤが滑りにくくする軍手(または作業用手袋)は必須です。油汚れで滑りやすくなることがあるため、複数枚用意しておくと便利です。また、タイヤや車の足回りは非常に汚れているため、汚れても良い服装や作業着を着用することで、衣服の汚れを防ぎ、作業に集中できます。

あると作業が格段に楽になる!「便利」な道具たち

基本の道具だけでもタイヤ交換は可能ですが、以下の便利アイテムがあると、作業効率が上がり、安全性も高まります。

タイヤレバーやキャスター付き台車

タイヤがハブから固着して外しにくい場合に、こじって外すのにタイヤレバー(バール)が役立ちます。また、重いタイヤを楽に移動させるためには、キャスター付き台車が非常に便利です。特にSUVなどの大径・重量級タイヤには重宝し、腰への負担を軽減しながら作業効率を向上させます。

インパクトレンチ(電動・エア)

電動やエア(圧縮空気)の力で、ホイールナットを高速で脱着できる工具です。プロの現場では必須で、作業時間を大幅に短縮し、固く締まったナットも楽に緩められます。ただし、高価なことやバッテリーの充電、エアコンプレッサーが必要な点がデメリットです。締め付けはオーバートルクになりやすいため、最終的な締め付けは必ずトルクレンチで行ってください。

寝板(クリーパー)やレジャーシート

車の下に潜って作業する際に、寝転がってスムーズに移動できる寝板は、腰や背中への負担を軽減し、作業効率を上げます。また、レジャーシートや段ボールを地面に敷くことで、衣服の汚れや膝の痛みを防ぎ、快適に作業ができます。

ヘッドライトや作業灯

車の下や、夕方など暗い場所での作業時に手元を明るく照らすヘッドライトや作業灯は、安全性が向上し、ボルト穴などを確認しやすくなります。

パンク修理キット

万が一のパンクに備えて、簡易的なパンク修理キットを常備しておくと安心です。これはあくまで一時的な応急処置ですが、ロードサービスが来るまでの時間を稼げます。

これを忘れると大変!タイヤ交換時の「周辺準備」と「心がけ」

道具が揃ったら、次は作業を行う場所や心の準備も重要です。安全第一で作業を進めるための準備を怠らないようにしましょう。

作業場所の確保と車両の固定

タイヤ交換作業は、必ず平坦で固い地面(アスファルトやコンクリートが理想)を選んで行いましょう。傾斜地や柔らかい地面(砂利、土)では、ジャッキアップが不安定になり、車体が滑落する危険性が高まります。また、タイヤや工具を置くスペースも考慮し、交通量が少なく安全が確保できる場所を選んでください。やむを得ず交通量の多い場所で作業する場合は、三角表示板や発炎筒を設置し、安全対策を徹底しましょう。

ジャッキアップする前に、必ずサイドブレーキを強く引き、ギアを「P」に入れる(AT車)または「1速」もしくは「R」に入れる(MT車)ことで車両を固定します。さらに、ジャッキアップする車輪の対角線上にある車輪に輪止め(車止めブロック)を設置し、車体が動かないようにしてください。作業中に誤ってエンジンがかかるのを防ぐため、エンジンを停止し、キーを抜いておくことも重要です。

交換用タイヤの準備とホイールナットの確認

交換するタイヤ(夏タイヤ⇔スタッドレスタイヤ、またはスペアタイヤ)は、作業する車の近くに用意しておくとスムーズです。また、ロックナット(盗難防止用の特殊なナット)を使用している場合は、その専用ソケット(アダプター)が必要になりますので、どこに保管してあるか事前に確認しておいてください。

時間と心の余裕を持つこと

焦って作業を行うと、ミスや事故の原因になります。時間に余裕を持って作業に取り組みましょう。初めての作業であれば、1時間から2時間程度を見込んでおくと良いです。雨の日や風の強い日は滑りやすく危険なため作業を避け、晴れた日に作業を行うようにしてください。ご自身の車のジャッキアップポイントやホイールナットの規定トルクなど、重要な情報はすべて取扱説明書に記載されていますので、作業前に必ず確認しておきましょう。

安全第一!自分でタイヤ交換を行う手順(プロが教える基本のステップ)

必要な道具と準備が整ったら、いよいよタイヤ交換の作業に取り掛かります。以下の手順を参考に、安全かつ確実に作業を進めてください。

作業前の最終確認と準備を済ませる

平坦な場所に車を停め、サイドブレーキをかけ、ギアを「P」または「1速/R」に入れ、輪止めを設置し、車をしっかりと固定します。もしホイールカバーが付いている場合は、この時点で外しておきましょう。

ホイールナットを仮緩めする

ジャッキアップする前に、ホイールナットを少しだけ緩めておきます。車が地面に接地している状態で緩めることで、ナットが固く締まっていても力が入りやすく、車体が動くのを防げます。クロスレンチを使い、対角線上のナットから少しずつ緩めていきましょう。この段階では、完全に外さないように注意してください。

ジャッキアップし、ウマを設置する

車の取扱説明書でジャッキアップポイントを正確に確認し、ジャッキを正しく当てて、車輪が地面から少し浮く程度まで車体をゆっくりと持ち上げます。車体が持ち上がったら、ジャッキアップポイントのすぐ近くにある車体指定の受け皿にウマ(リジットラック)を設置し、車体を確実に支えます。ジャッキを少しだけ下げて、ウマに車体の重量がかかるように預け、ジャッキが車体を支えるだけでなくウマが完全に車体を支えている状態にしましょう。

タイヤを取り外し、新しいタイヤを取り付ける

ウマで車体が支持されたら、先ほど仮緩めしておいたホイールナットを全て外し、なくさないようにまとめておきます。タイヤをまっすぐ手前に引き抜くようにして取り外し、重いので腰を痛めないように注意してください。次に、交換するタイヤの溝の向きや回転方向を確認し、ハブボルトに合うように慎重に車体に取り付け、ハブにしっかり密着させガタつきがないか確認します。外したホイールナットを手で、対角線上に仮締めしていきます。この段階では、強く締め付けず、手で回せる範囲で軽く締める程度で大丈夫です。

ジャッキダウンし、最終的に本締めを行う

ジャッキをゆっくりと下げて、ウマから車体が離れたらウマを取り除きます。その後、車輪が地面に軽く接地するまでさらにジャッキを下げます。この状態であれば、車体が安定し、トルクレンチでしっかり力を加えてナットを締め付けられます。トルクレンチを使用し、車の取扱説明書に記載されている規定トルクで、ホイールナットを対角線上に締めていきます。カチッと音がするタイプであればその音がするまで、デジタル表示のものであれば設定した数値に達するまで締め付けます。全てのナットを均等に、かつ確実に締めることが重要です。締め付けが終わったら、ジャッキを完全に下ろします。もしホイールカバーがある場合は、ここで取り付けてください。

最終確認と取り外したタイヤの保管

作業したタイヤのホイールナットが全て規定トルクで締まっているか、再度トルクレンチで確認します。タイヤ交換後は、必ず数km〜数十km走行した後(目安は50km〜100km程度)、再度トルクレンチでホイールナットの増し締めを行うようにしましょう。これは走行中の振動でナットが緩むことがあるため、非常に重要な安全確認です。取り外したタイヤは、きれいに洗浄し、直射日光が当たらない涼しい場所に保管してください。

自分で交換する?プロに頼む?費用とメリット・デメリットの比較

タイヤ交換は、自分でやるか、プロに依頼するかで、費用や手間、安全性に大きな違いがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較して、あなたに合った選択をしましょう。

自分でタイヤ交換を行う場合

自分でタイヤ交換を行う最大のメリットは、費用を抑えられる点にあります。工具の初期投資は必要ですが、工賃が不要なため、長期的に見れば最も経済的です。また、自分の好きなタイミングで作業ができるため、予約の必要がなく、急なパンクなどにも対応しやすいでしょう。自分で作業することで、車の仕組みへの理解が深まるというメリットもあります。

一方で、デメリットとして初期費用がかかること、不適切な作業は車体への損傷や、重大な人身事故に繋がる危険が伴うことが挙げられます。特にジャッキの扱いやウマの設置は慎重に行う必要があります。タイヤは重く作業は肉体的にきつく、慣れないうちは時間もかかります。ホイールバランス調整や四輪アライメント調整は専用の機械が必要なため、自分ではできません。タイヤを新品に交換する際は、必ずバランス調整も行いましょう。

プロにタイヤ交換を依頼する場合

プロに依頼する場合の大きなメリットは、安全で確実な作業を受けられることです。専門知識と経験を持ったプロが、専用工具と設備(タイヤチェンジャー、バランサー、アライメントテスターなど)を使って安全かつ確実に作業を行います。面倒な作業を全て任せられるため、時間と労力が不要です。交換と同時にホイールバランス調整も行ってもらえ、タイヤの状態や今後のメンテナンスについてプロのアドバイスがもらえるでしょう。古いタイヤの処分も任せられます。

デメリットとしては、費用がかかること、繁忙期などには予約が必要な場合があること、そして車を店舗まで持ち込む手間がかかる点が挙げられます。

プロに依頼する場合の費用相場

タイヤ交換の費用は、依頼する業者(ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、町の整備工場など)や、タイヤのサイズ、ホイールの種類などによって異なります。

組付け・バランス調整・脱着工賃

1本あたり1,000円〜3,000円程度が目安です。

廃タイヤ処理費用

1本あたり数百円〜1,000円程度が目安です。

バランス調整のみ(タイヤローテーション時など)

1本あたり数百円〜1,000円程度。

四輪アライメント調整(推奨)

2万円〜5万円程度。

新しいタイヤを購入して交換する場合、上記費用にタイヤ本体価格が加算されます。

タイヤ交換時の「やってはいけない」危険行為と注意点

安全にタイヤ交換を行うためには、いくつか絶対に避けるべき危険行為と、特に注意すべき点があります。

不安定な場所でのジャッキアップ

傾斜地や柔らかい地面(砂利、土)でのジャッキアップは、ジャッキが滑落し、車体が落下する可能性が非常に高いため絶対に避けましょう。

ジャッキのみで作業する

ジャッキで車体を持ち上げた状態で、その下に潜り込んだり、タイヤ交換以外の作業を行ったりするのは非常に危険です。万が一ジャッキが外れた場合、車体の下敷きになり、命に関わる大事故に繋がります。必ずウマ(リジットラック)で車体を支えてから作業を行ってください。

指定以外のジャッキアップポイントを使用する

車体には、ジャッキを当てるための補強された「ジャッキアップポイント」が定められています。それ以外の場所にジャッキを当てると、車体が歪んだり、損傷したりする可能性があります。

ホイールナットの締め付け不足

ナットの締め付けが不十分だと、走行中にナットが緩み、最悪の場合タイヤが外れる危険性があります。必ず規定トルクでしっかりと締め付けましょう。

ホイールナットの締め付けすぎ(オーバートルク)

ナットを締め付けすぎると、ボルトやナットが破損したり、ホイールが歪んだりする原因になります。特にインパクトレンチを使用する際は注意が必要です。最終的な締め付けは必ずトルクレンチを使用してください。

増し締めを怠る

タイヤ交換後、数km〜数十km走行したら、必ずホイールナットの増し締めを行うようにしましょう。これは走行中の振動でナットが緩むことがあるため、非常に重要な安全確認です。

タイヤの回転方向を確認しない

タイヤによっては、回転方向が指定されているものがあります(トレッド面に矢印マーク)。指定がある場合は、必ず正しい向きで取り付けてください。

タイヤの寿命と状態を把握しない

溝の深さだけでなく、ゴムのひび割れや製造年週も確認し、劣化が進んでいるタイヤは迷わず交換しましょう。

正しい知識と準備で、安全で快適なタイヤ交換を!

車のタイヤ交換は、適切に行えば自分でできるメンテナンスの一つです。しかし、そこには安全に関する重要なルールと、必要な道具があることをご理解いただけたかと思います。

タイヤ交換に「絶対に必要」な基本の道具は、ジャッキ(車載のパンタグラフジャッキか、より安全なフロアジャッキ)、ウマ(リジットラック)、トルクレンチ、クロスレンチ、そして軍手や汚れても良い作業着です。これらの道具を正しく使いこなすことで、タイヤ交換を安全に進めることができます。さらに、インパクトレンチや寝板などの「便利ツール」があれば、作業は格段に楽になり、効率も上がります。

作業を行う際は、必ず平坦で安全な場所を選び、サイドブレーキと輪止めで車体をしっかり固定するなど、安全対策を徹底してください。そして最も重要なのが、交換後にホイールナットを規定トルクで締め付け、数km走行後に増し締めを行うことです。

自分で交換することには費用を抑えられるメリットがありますが、安全性や作業の正確性を考えると、プロに依頼するメリットも非常に大きいです。特に、ホイールバランス調整や四輪アライメント調整が必要な場合は、迷わず専門業者に任せましょう。

タイヤ交換は、車の性能と安全を維持するための重要なメンテナンスです。この記事で得た知識と準備を活かして、いざという時にも焦らず、安全で快適なカーライフを送ってください。

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