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エンジンはかかるのに車が動かない!原因と対処法を徹底解説

2025年9月25日

「キーを回すとエンジンは問題なくかかるのに、アクセルを踏んでも車が前に進まない」――こうした状況に遭遇すると、多くのドライバーは大きな不安を抱くはずです。バッテリーやスターターに異常があるなら理解しやすいですが、「エンジンは元気に回っているのに動かない」というのは直感的に分かりにくいトラブルだからです。

実はこの症状、原因は多岐にわたります。トランスミッションの不具合、クラッチやシフトの問題、ドライブシャフトや駆動系のトラブルなど、いずれも放置すると大きな修理費につながる可能性があります。

本記事では、車が「エンジンはかかるのに動かない」ときに考えられる原因と、その特徴や対処法を分かりやすく整理しました。

シフトやクラッチの不具合

車が動かないとき、まず確認すべきはシフトレバーの状態です。オートマ車なら「P」や「N」に入ったままでは走りませんし、センサー不良でシフトが正しく認識されていない場合もあります。

特にCVTやAT車では、シフトポジションセンサーが故障すると「Dレンジに入れても実際にはNと認識されている」といった状況になり、エンジンは回るのに動きません。この場合、シフトインジケーターが点滅する、あるいは警告灯が点灯するなどのサインが現れることが多いです。

MT車ではクラッチのトラブルも大きな要因です。クラッチが完全に切れていない、あるいはクラッチディスクが摩耗して滑っていると、エンジンの回転がタイヤに伝わらず車は進みません。エンジン音だけが高まり、速度が出ないのが典型的な症状です。

トランスミッションの故障

「エンジンはかかるのに動かない」症状の中でも厄介なのが、トランスミッションの故障です。オートマ車では内部の油圧制御に不具合があると、エンジンの回転をタイヤに伝えることができなくなります。

典型的なサインとしては以下のようなものがあります。

  • アクセルを踏んでも反応が鈍い、まったく動かない
  • シフトチェンジ時にガツンと強いショックが出る
  • 走行中に勝手にニュートラルのような状態になる

こうした症状が出ている場合、ATフルード(オートマチックオイル)の劣化や不足が原因のこともあります。フルードが汚れていると油圧が正しく働かず、車が動かなくなることがあります。比較的軽度であればフルード交換で改善することもありますが、内部機構の故障となると数十万円規模の修理になるケースも珍しくありません。

駆動系・シャフト系のトラブル

エンジンの力をタイヤに伝えるドライブシャフトやデファレンシャルに問題がある場合も、車は動きません。例えばドライブシャフトが折れている、ジョイント部が破損しているといった状況です。

これらのトラブルは走行中に突然発生することもあり、前兆として「カタカタ」「ゴトゴト」といった異音や、ハンドルを切ったときの振動などが見られます。
完全にシャフトが破損すれば、エンジンが回っていてもタイヤは空回りするだけで動きません。

また、四輪駆動車ではデファレンシャルやトランスファーの故障も要因となります。これらが壊れると、駆動力が適切に配分されず、車が全く動かなくなることがあります。

電子制御システムや警告灯のサイン

現代の車は電子制御が複雑化しており、システムが異常を検知すると安全のために「エンジンはかかるが動かない状態」に制御することがあります。

たとえば、電子スロットルや制御ユニットが不具合を起こすと、出力制限がかかって動かなくなるケースがあります。また、ATやCVTの制御系統に異常が出た場合も同様です。

このようなときはメーターに警告灯が点灯していることが多いので、まずはチェックランプの有無を確認するのが重要です。警告灯がついているなら、自分で解決しようとするより速やかにディーラーや整備工場に相談するのが賢明です。

予防と日常点検の重要性

車が「エンジンはかかるのに動かない」というトラブルは、突発的に起きるように見えて、実は事前に兆候があることが多いです。シフトチェンジの違和感、駆動系の異音、オイルの劣化など、小さな変化を見逃さないことが大切です。

日常的にできる予防としては、ATフルードの定期交換、クラッチ調整や摩耗点検、駆動系の異音チェックなどが挙げられます。特にオートマ車は「オイル交換は不要」と思われがちですが、実際には定期的な交換が長寿命につながります。

また、システム制御による停止を防ぐには、警告灯を無視せず、異常が出たら早めに整備工場に相談することが重要です。大きな故障に発展する前に対処できれば、費用も大幅に抑えられます。

まとめ

「エンジンはかかるのに車が動かない」という症状は、単純なバッテリー上がりや燃料切れとは違い、トランスミッションや駆動系など大掛かりなトラブルが潜んでいる可能性が高いものです。

シフトやクラッチの不具合、オートマ内部の故障、ドライブシャフトの破損、電子制御システムの介入など、原因は多岐にわたります。いずれも放置すれば高額修理に直結するため、症状が出た時点で冷静に対応することが求められます。

日常点検やオイル管理を徹底することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことも可能です。車の小さな変化に気を配り、異常を感じたら早めに専門家に相談することで、安全で快適なカーライフを守ることができるでしょう。

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