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【徹底解説】車のエンジンがかからない原因と考えられる対処法

2025年9月21日

車に乗り込んでエンジンをかけようとしたのに、何度試しても反応しない。こうした経験は誰にとっても焦るものです。普段は当たり前のようにかかっていたエンジンが突然動かなくなると、不安と苛立ちが同時に押し寄せ、「一体なにが起きているのか」と混乱してしまいます。

「車のエンジンがかからない」という現象には、必ず原因があります。それは単純なバッテリー上がりのようにドライバー自身でも対処できるものから、燃料系や電気系統の専門的な故障までさまざまです。原因を切り分けることができれば、無駄な修理費用をかけずに済む場合もあれば、逆に「ここは専門家に任せるべきだ」と判断する助けにもなります。

本記事では、車のエンジンがかからないときに考えられる原因を大きく分け、症状の特徴や対処法を具体的に解説します。また、同じ状況を繰り返さないために日常でできる予防策についても触れていきます。

最も多い原因:バッテリーの不調

エンジンがかからない原因で最も多いのは、やはりバッテリーの不具合です。バッテリーはセルモーターや車内の電装品に電力を供給する心臓部のような存在で、ここに問題があるとエンジンは始動できません。

典型的な症状は、キーを回しても「カチカチ」という音だけしてセルモーターが回らない、あるいは全くの無反応といったケースです。また、メーターやルームランプが弱々しく点灯したり、ヘッドライトの明かりが極端に暗い場合もバッテリー上がりが疑われます。

バッテリーが弱る原因には、消灯忘れによる放電、長期間車に乗らなかったこと、寿命による劣化などがあります。寿命はおおよそ3〜5年とされますが、短距離走行が多い車ではそれより早く不具合が出ることもあります。

応急的な対処法としては、他の車から電気を分けてもらうジャンプスタートがあります。赤と黒のケーブルを正しい手順で接続すれば一時的に始動できますが、寿命が近い場合はすぐに再発するため、早めに新品に交換するのが確実です。

燃料系・点火系のトラブル

バッテリーが問題ないのにエンジンがかからない場合、次に疑うべきは燃料や点火系統です。これらは素人には見えにくい不調ですが、特徴的なサインがあるので注意して観察することが大切です。

まず燃料系。単純にガソリンが切れている場合はもちろんですが、燃料ポンプが故障してガソリンをエンジンに送れなくなると、セルが回っても始動しません。タンクの残量が十分にあるのにかからないときは、燃料ポンプやインジェクターの異常を疑うべきです。燃料系の修理は専門工場に依頼する必要があります。

次に点火系。エンジンはガソリンと空気を混ぜた気体を点火して動く仕組みです。点火プラグが劣化していたり、イグニッションコイルが壊れていると、燃料があっても火花が飛ばず始動しません。点火プラグは数万キロごとに交換が必要な消耗品なので、長年交換していない場合はこれが原因になっている可能性があります。

これらの燃料系・点火系のトラブルは、セルモーターは元気よく回るのにエンジンが始動しないという症状で現れることが多いのが特徴です。

セルモーターや防犯システムの不具合

エンジンをかける際に最初に働く部品が セルモーター(スターターモーター)です。ここが故障すると、バッテリーが十分にあってもエンジンは回りません。キーを回したときに「カチッ」と音がするだけでモーターが回らない場合は、この部品の不具合が考えられます。修理には部品交換が必要で、数万円単位の費用がかかります。

また、近年の車では防犯システムも原因になります。イモビライザーやスマートキーが正しく認識されないと、エンジンはセキュリティ上の理由で始動しません。スマートキーの電池切れが原因であることも多く、まずは電池を交換してみるのが有効です。もしそれでも反応しない場合は、システム自体の不具合である可能性があり、ディーラーでの診断が必要になります。

セルモーターや防犯システムのトラブルはドライバー自身では解決しにくいため、症状を見極めて専門家に相談する判断が重要です。

環境要因と一時的な不具合

車のエンジンがかからない原因は、必ずしも部品の故障だけではありません。外的な環境による一時的な不具合も多いのです。

冬の寒冷地では、気温が氷点下になるとバッテリーの性能が低下し、普段ならかかるエンジンがかからないことがあります。エンジンオイルも寒さで粘度が高くなり、回りにくくなるのも一因です。逆に真夏には、バッテリーの内部温度上昇や燃料の気化による不具合で始動しにくくなることがあります。

湿気も要注意です。梅雨時などは点火系統に湿気が入り込み、火花が飛びにくくなるケースがあります。これにより一時的にエンジンがかからないことがあり、乾燥すれば自然に回復することもあります。

こうした環境要因によるトラブルは、必ずしも修理が必要ではありませんが、繰り返す場合は点検しておいたほうが安心です。

予防と日常のチェック

エンジンがかからない状況を防ぐためには、日常のちょっとした心がけが重要です。

まず、バッテリーは寿命を迎える前に交換すること。ライトの消し忘れや長期間の放置を避け、半年〜1年ごとに点検するのが望ましいでしょう。点火プラグやエンジンオイルも、メーカーが推奨するサイクルで交換することが、始動性の確保につながります。

さらに、スマートキーの電池も忘れがちなポイントです。突然の不具合を避けるために、2〜3年ごとに予防的に交換しておくのが安心です。

また、短距離走行ばかりを繰り返しているとバッテリーが十分に充電されないため、ときどき長めに走行することも効果的です。日常のメンテナンスと意識づけが、いざという時に困らないための最大の予防策になります。

まとめ

車のエンジンがかからない原因は、バッテリー、燃料系、点火系、セルモーター、防犯システム、環境要因など多岐にわたります。症状を冷静に観察し、原因を絞り込むことが解決の第一歩です。

最も多いのはバッテリー上がりですが、それ以外にもさまざまな要素が絡んでいる可能性があるため、「ただのバッテリー切れだろう」と決めつけず、しっかり確認することが大切です。

そして、普段から小さな変化に気づき、点検や予防を行うことで、突然のトラブルを未然に防ぐことができます。安心して車に乗り続けるために、ぜひこの記事の内容を日常のメンテナンスに役立ててください。

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