自動車保険

フロントガラスの飛び石は保険で直せる?使うべきケースと損するケースを具体例で解説

2026年3月23日

走行中に飛び石でフロントガラスを割られたとき、頭をよぎるのは「これ、保険で直せるんだっけ?」という疑問ではないでしょうか。自動車保険に入っているなら使いたいところですが、等級が下がって翌年の保険料が上がるのも気になる。結局、使ったほうが得なのか自腹のほうが得なのか、即答できる方は少ないはずです。

飛び石の保険対応には、知っているかどうかだけで数万円の差がつくポイントがいくつもあります。等級への影響、免責金額の仕組み、保険金請求の具体的な流れ。こうした実務的な部分は保険証券を眺めていてもなかなかわかりません。

この記事では、フロントガラスの飛び石被害に車両保険を使う際の判断基準と手続きの全体像を、実際のケースに沿って整理していきます。保険を使って得する人と損する人の分岐点がどこにあるのか、読み終えるころにはクリアになっているはずです。

飛び石被害に使える保険の種類と補償範囲

まず前提として、飛び石によるフロントガラスの損傷をカバーできるのは車両保険です。対人賠償や対物賠償といった相手方への補償ではなく、自分の車の損害を補償する部分にあたります。

車両保険には大きく分けて一般型とエコノミー型(車対車+A)の2タイプがあります。飛び石は飛来物や落下物による損害として扱われるため、一般型はもちろん、エコノミー型でも補償の対象に含まれます。この点は意外と知られていないようで、エコノミー型だから飛び石はカバーされないと思い込んでいる方が少なくありません。

ただし注意点がひとつ。車両保険そのものに加入していなければ、当然ながら補償は受けられません。任意保険に入っていても車両保険を外しているケースは珍しくないので、まずは自分の保険証券を確認してください。保険証券が手元にない場合は、保険会社のマイページや代理店に電話すればすぐに確認できます。

また、保険契約時に設定した免責金額にも目を通しておきましょう。免責金額とは、保険金が支払われる際に自分で負担する金額のことです。たとえば免責5万円に設定していた場合、修理費が3万円なら保険金はゼロ。修理費が8万円なら差額の3万円が支払われるという仕組みです。リペアで1万5000円程度の修理なら、そもそも免責金額を下回って保険金が出ないということもあり得ます。

飛び石事故の等級への影響|1等級ダウンの仕組み

保険を使うか迷う最大の理由は、等級が下がることへの不安でしょう。自動車保険のノンフリート等級制度では、事故の種類によって等級の下がり幅が変わります。飛び石がどこに分類されるのかを正確に知っておくことが、判断の出発点になります。

自動車保険の事故は、等級への影響度合いによって3つに区分されます。

  • 3等級ダウン事故:自損事故や追突など、大半の事故がここに該当する
  • 1等級ダウン事故:飛来物・落下物による損害、盗難、台風・洪水などの自然災害が該当
  • ノーカウント事故:人身傷害のみの使用、弁護士費用特約のみの使用など

飛び石は1等級ダウン事故にあたります。3等級ダウンに比べれば影響は小さいものの、翌年の等級が1つ下がり、さらに事故有係数適用期間が1年加算されます。この事故有係数適用期間というのが曲者で、同じ等級であっても事故有と無事故では保険料の割引率が異なります。事故有のほうが割引率が低い、つまり保険料が高くなるのです。

具体的にどれくらい差が出るかは等級と保険会社によりますが、ひとつの目安として、現在20等級の方が1等級ダウンして19等級の事故有になった場合、年間の保険料は1万円から2万円程度上がることが多いです。この増額が1年間続くわけですから、単年で見れば小さくても累積では無視できない金額になります。

保険を使うべきケースと自腹が得なケースの見極め方

ここが本記事の核心です。保険を使うかどうかは感覚ではなく数字で判断すべきで、そのための考え方を具体的にお伝えします。

修理費と保険料増額の損益分岐を出す

やるべきことはシンプルです。修理の見積もり額と、保険を使った場合に翌年以降増える保険料の合計を比べるだけ。修理費のほうが高ければ保険を使ったほうが得、保険料の増額分のほうが大きければ自腹が得、ということになります。

保険料の増額分は、今の等級、事故有係数適用期間の残り年数、保険会社の料率によって変わるため、正確な数字は保険会社に試算してもらう必要があります。電話で「飛び石で保険を使った場合と使わなかった場合の、向こう3年分の保険料を教えてほしい」と伝えれば、ほとんどの保険会社が対応してくれます。代理店経由の契約なら担当者に聞けばすぐに出してくれるでしょう。

リペアで済む場合は自腹が基本

傷が小さくリペアで対応できるケースでは、修理費は1万5000円から2万円程度です。一方、1等級ダウンによる保険料の増額は年間1万円から2万円で、これが1年間適用されます。つまり、リペア代とほぼ同額かそれ以上を翌年の保険料として余計に払うことになるわけです。さらに免責金額が設定されていれば、そもそもリペア代が免責額を下回り保険金がゼロという可能性もあります。リペアで済む場面では自腹のほうが合理的と言ってよいでしょう。

ガラス交換なら保険を検討する価値あり

ヒビが大きく広がってガラスの全交換が必要になった場合、費用は車種によって大きく跳ね上がります。国産のコンパクトカーでも8万円前後、セダンやSUVで10万円から15万円、先進安全装備のカメラやセンサーが組み込まれたガラスだと部品代だけで15万円を超え、エーミング(カメラ再調整)を含めると総額25万円から30万円に達することもあります。輸入車であればさらに高額です。

こうした金額になると、保険料の増額分を差し引いてもなお保険を使ったほうが出費を抑えられます。特に免責金額が0円や5万円に設定されている方は、自己負担をかなり圧縮できるため保険利用のメリットが大きくなります。

保険金請求の手続きと流れを時系列で整理

保険を使うと決めたあとの手続きに不安を感じる方もいるかもしれませんが、流れ自体はそこまで複雑ではありません。時系列に沿って全体像をつかんでおきましょう。

STEP 1:保険会社への連絡

飛び石の被害に気づいたら、なるべく早く保険会社のサポートセンターに電話します。このとき聞かれるのは、いつ・どこで被害に遭ったか、損傷の状態はどうか、といった基本的な情報です。飛び石は相手が特定できない事故なので、警察への届出は必須ではありませんが、保険会社によっては届出番号を求められる場合もあるため、念のため最寄りの警察署に届け出ておくと手続きがスムーズです。

STEP 2:修理工場の選定と見積もり取得

保険会社から提携の修理工場を紹介されることもありますし、自分で選んだリペア店やディーラーに持ち込んでも構いません。工場に車を預けると、損傷状態の確認と修理費の見積もりが出されます。保険会社はこの見積もりをもとに保険金の額を算定します。見積もりが出た段階で改めて保険を使うかどうかの最終判断ができるので、この時点ではまだ保険を使う前提でなくても大丈夫です。

STEP 3:保険会社による査定と承認

見積もりが保険会社に送られると、担当者が修理内容と費用の妥当性を確認します。飛び石の場合は損傷の原因が明確なので、査定で揉めることはほとんどありません。承認が下りれば、あとは修理工場で作業を進めてもらうだけです。

STEP 4:修理完了と保険金の支払い

修理が完了したら、保険金は修理工場に直接支払われるのが一般的です。自己負担分(免責金額)だけを自分で工場に支払えば、手続きは完了です。保険金請求に必要な書類は保険会社から案内されるので、指示どおりに記入・提出すれば特に迷うことはないでしょう。修理工場が保険対応に慣れているところであれば、書類のやりとりまで代行してくれることも多いです。

意外と知らない保険まわりの注意点

手続きの大枠がわかったところで、見落としがちなポイントをいくつか補足しておきます。知らないまま進めると損をしたり手続きが滞ったりすることがあるので、事前に目を通しておいてください。

飛び石の加害者に賠償請求はできるのか

結論から言うと、ほぼ不可能です。走行中に前方の車が巻き上げた石が当たった場合、その車を特定すること自体が極めて難しく、仮に特定できたとしても法的に賠償責任を問うのは困難とされています。飛び石は不可抗力として処理されるのが通例で、被害者側が自分の車両保険で対応するか自腹で修理するかの二択になるのが現実です。

保険を使ったあとの等級回復にかかる期間

1等級ダウン事故の場合、事故有係数適用期間は1年です。つまり、保険を使った翌年度は事故有の割引率が適用されますが、その1年間を無事故で過ごせば、翌々年度からは通常の無事故割引に戻ります。3等級ダウン事故だと事故有係数の適用期間が3年に延びるため、それと比べれば回復は早いといえます。

保険の使用回数と更新への影響

同一の保険年度内に飛び石で2回保険を使った場合、等級は2つ下がります。年に何度も被害に遭う方は稀ですが、1度目の保険利用後に追加でもう1件使うと、翌年の保険料への影響が倍増する点は覚えておいてください。2回目はよほど高額でない限り自費にしたほうが賢明です。

免責金額を見直すタイミング

保険の更新時に免責金額の設定を見直しておくのもひとつの手です。免責0円にすれば自己負担はなくなりますが、その分保険料が上がります。逆に免責10万円に設定すれば保険料は下がりますが、少額の修理では保険金がまったく出ません。飛び石被害の多い高速通勤者やトラックの後ろを走る機会が多い方は、免責を低めに設定しておくと安心感が増します。自分の運転環境に合わせて、費用対効果のバランスを考えてみてください。

保険に頼らず出費を抑えるための選択肢

保険を使わないと決めた場合でも、修理費を少しでも抑える手段はいくつかあります。

まず検討したいのが、リペア専門店の比較です。同じフロントガラスのリペアでも、店舗によって5000円以上の価格差があることは珍しくありません。ネットで地域名とガラスリペアで検索すれば、近隣の業者の料金表や口コミを簡単に比較できます。出張対応の業者であれば、店舗の家賃がかからない分だけ施工費を安く設定しているケースもあります。

ガラス交換が必要な場合は、純正品以外の選択肢も視野に入ります。国内メーカーの社外ガラスであれば、純正の半額から7割程度の価格で手に入ることがあります。品質面では純正にやや劣る部分もありますが、国産の社外品であればフィッティングや透明度は実用上十分なレベルです。ただし先進安全装備のカメラが組み込まれているタイプは社外品の選択肢がほぼないため、結局純正品一択になることが多い点は覚えておいてください。

また、修理のタイミングも費用に影響します。ヒビが小さいうちにリペアで済ませれば1万5000円前後。放置してヒビが伸びてから交換になると10万円超。この差を考えれば、保険を使わなくても早期にリペアで手を打つのが最善策であることは明白です。保険を使う・使わないの議論の前に、そもそも保険を使わなくて済む金額のうちに動くことが、もっとも確実な節約法と言えるかもしれません。

まとめ

フロントガラスの飛び石被害に車両保険を使えるかどうかでいえば、答えはイエスです。一般型でもエコノミー型でも補償の対象になります。しかし使えることと使うべきことは別の話で、等級への影響と保険料の増額を踏まえた損得計算がどうしても必要です。

リペアで収まる軽微な傷であれば自腹がお得。ガラス交換を伴う高額修理なら保険を活用。この2パターンを基本線として、あとは自分の等級・免責金額・修理見積もりの3つの数字を突き合わせれば、正解はおのずと見えてきます。

迷ったらまず保険会社に電話して、保険を使った場合と使わなかった場合の保険料シミュレーションを出してもらってください。数字を並べて比較すれば、感情ではなくロジックで判断できます。

また、「実際にどの程度の損傷なのか」「リペアで済むのか交換が必要なのか」といった判断は、写真や見積もりだけでは難しいケースも少なくありません。山口市・宇部市・防府市周辺の近くにお住まいの方で飛び石被害に遭われた場合は、現車を確認させていただいた上で、保険を使うべきかどうかも含めて一緒に最適な判断を整理することも可能です。お気軽にご相談ください。

飛び石は誰にでも起こりうるアクシデントだからこそ、冷静な対処が結果的にもっともお金を守る方法になるはずです。

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