車検・整備

12ヶ月点検シールを貼ってないけど大丈夫?罰則の有無と対処法を解説

2026年2月21日

「12ヶ月点検のシールが貼られていないけど、これって違法なの?」「シールをもらった記憶がないんだけど…」

フロントガラスの左上あたりに貼られている丸いシール。これが12ヶ月点検シール(点検整備済みステッカー)です。ふと気づいたら貼られていなかった、あるいは剥がれてしまった、という方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、12ヶ月点検シールは貼っていなくても違法にはなりません。ただし、知っておくべき注意点がいくつかあります。

この記事では、12ヶ月点検シールを貼っていない場合の法的な扱いや、シールがない理由、そして点検を受けていない場合のリスクまで詳しく解説します。

12ヶ月点検シールとは?車検シールとの違い

まず、12ヶ月点検シールがどういうものか確認しておきましょう。車に貼られているシールには複数の種類があり、混同しやすいからです。

12ヶ月点検シールの特徴

12ヶ月点検シール(正式名称:点検整備済ステッカー)は、法定点検を受けたことを証明する丸い形のシールです。フロントガラスの左上に貼られていることが多いです。

シールの表面には、次回の点検時期が表示されています。中央の大きな数字が「年」を、周囲のダイヤル状の数字が「月」を示しています。たとえば中央に「7」と書いてあり、「4」の部分が白抜きになっていれば、「令和7年4月」が次回の点検時期という意味です。

裏面には、点検を実施した日付、整備工場の名前、認証番号などが記載されています。

シールの色は年ごとに変わります。4年サイクルで色が変わる仕組みになっており、令和6年は赤、令和7年は緑、令和8年はオレンジといった具合です。

車検シールとの決定的な違い

車検シール(検査標章)は、フロントガラスの中央上部に貼られている四角いシールです。車検の有効期限を示すもので、こちらは貼付が法律で義務付けられています。

両者の最大の違いは「貼付義務の有無」です。

・車検シール:貼付義務あり。貼っていないと50万円以下の罰金

・12ヶ月点検シール:貼付義務なし。貼っていなくても罰則なし

車検シールを貼っていないと道路運送車両法違反になりますが、12ヶ月点検シールにはそのような規定がありません。この点を混同している方が多いので、まず整理しておきました。

12ヶ月点検シールを貼っていなくても違法ではない

ここからが本題です。12ヶ月点検シールを貼っていない場合、法的にどう扱われるのでしょうか。

罰則規定はない

結論として、12ヶ月点検シールを貼っていなくても違法にはなりません。罰則も罰金もありません。

道路運送車両法では、車検シールの貼付は義務とされていますが、点検整備済みステッカーについては貼付を義務付ける規定がないのです。

そのため、以下のようなケースでも法律違反にはなりません。

・シールを最初から貼らなかった

・シールが剥がれてしまった

・シールを自分で剥がした

・そもそもシールをもらっていない

警察に止められても、12ヶ月点検シールがないことを理由に切符を切られることはありません。この点は安心してください。

貼らない人も一定数いる

実際、12ヶ月点検シールを貼っていない車は珍しくありません。

フロントガラスにできるだけシールを貼りたくないという美観上の理由から、あえて貼らない選択をする人もいます。シールを車検証入れに保管しておくという方法を取る人もいます。

また、後述しますが、整備工場によってはシールを発行できないケースもあります。点検を受けたのにシールがない、という状況は決して珍しいことではないのです。

ただし注意!期限切れシールを貼り続けると罰則あり

12ヶ月点検シールを貼っていなくても問題ないと説明しましたが、一点だけ注意が必要です。

それは「期限切れのシールをそのまま貼り続けている場合」です。

1年以上の期限切れで保安基準違反

シールに記載された次回点検時期から1年以上経過しているにもかかわらず、そのシールを貼り続けていると、保安基準違反に該当します。

この場合、30万円以下の罰金が科される可能性があります。

たとえば、シールに「令和6年4月」と記載されているのに、令和7年5月になってもそのままのシールを貼り続けていると違反になるということです。

なぜこのような規定があるのかというと、古いシールを貼ったままにしておくことは「点検を受けていないのに受けたように見せかける」行為とみなされるためです。

期限切れシールの対処法

もし期限切れのシールがフロントガラスに貼られている場合は、以下のいずれかの対応を取りましょう。

・シールを剥がす

・新たに12ヶ月点検を受けて、新しいシールを貼る

シールを剥がす場合は、専用のシール剥がし剤を使うときれいに取れます。カーショップやホームセンターで購入できます。爪やカッターで無理に剥がそうとすると、ガラスを傷つけたりシールの跡が残ったりするので注意してください。

シールがない・もらえなかった理由

「12ヶ月点検を受けたはずなのに、シールが貼られていない」というケースがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。

整備工場が自動車整備振興会に加入していない

点検整備済みステッカーを発行しているのは、各都道府県の自動車整備振興会です。この振興会は業界団体であり、加入は任意となっています。

つまり、整備工場であっても振興会に加入していなければ、シールを発行することができません。

ディーラーや大手の整備工場は振興会に加入していることがほとんどですが、小規模な整備工場やガソリンスタンドなどでは加入していないケースもあります。

そのため、「点検を受けたのにシールをもらえなかった」という状況が起こり得るのです。

貼り忘れ

単純に、整備工場側の貼り忘れというケースもあります。

点検作業と事務作業を別の担当者が行っている場合など、連携ミスでシールの貼付が漏れてしまうことがあります。

点検を受けたのにシールがない場合は、整備工場に問い合わせてみてください。貼り忘れであれば、後からでもシールをもらえる可能性があります。

ユーザー車検を利用した

車検を自分で行う「ユーザー車検」を利用した場合、24ヶ月点検(車検時の法定点検)を受けずに車検だけ通すことが可能です。

この場合、点検を受けていないわけですから、当然シールも発行されません。

ユーザー車検後に別途12ヶ月点検を受ければシールをもらえますが、点検を受けていなければシールはありません。

シールを再発行してもらいたい場合

「シールが剥がれてしまった」「紛失してしまった」という場合、再発行は可能でしょうか。

基本的には点検を受けた整備工場へ

シールを再発行してもらいたい場合は、点検を受けた整備工場に相談するのが基本です。

ただし、シールは一度発行すると再発行が難しいケースもあります。整備工場によって対応が異なりますので、まずは問い合わせてみてください。

なお、車検シール(検査標章)の再発行は運輸支局や軽自動車検査協会で手続きできますが、12ヶ月点検シールは行政機関での再発行には対応していません。

シールだけ欲しい場合は新たに点検を受ける

シールが欲しい場合は、新たに12ヶ月点検を受けるのが確実です。

12ヶ月点検の費用は、ディーラーで10,000円~15,000円程度、整備工場やカー用品店では5,000円~10,000円程度が相場です。点検と同時に整備が必要な箇所が見つかれば、別途整備費用がかかります。

前回の点検から時間が経っている場合は、車の状態を確認する意味でも、改めて点検を受けることをおすすめします。

そもそも12ヶ月点検を受けていない場合

ここまでシールの話をしてきましたが、「そもそも12ヶ月点検自体を受けていない」という方もいるかもしれません。

点検は義務だが罰則はない

道路運送車両法第48条では、自家用乗用車の使用者は12ヶ月ごとに点検を行うことが義務付けられています。

しかし、この義務に違反しても罰則はありません。点検を受けなかったからといって、罰金を払ったり免許の点数を引かれたりすることはないのです。

実際、12ヶ月点検の受検率は3割程度ともいわれています。24ヶ月点検は車検と同時に受ける人がほとんどですが、12ヶ月点検は受けていない人の方が多いのが現状です。

点検を受けないリスク

罰則がないからといって、12ヶ月点検を受けないことが推奨されるわけではありません。点検を受けないことには、以下のようなリスクがあります。

故障やトラブルの発見が遅れる

点検では、ブレーキの残量、オイルの状態、タイヤの摩耗具合など、日常では気づきにくい部分をチェックします。これらの異常を早期発見できないと、走行中に突然故障するリスクが高まります。

特にブレーキ関連のトラブルは、事故に直結する危険があります。「効きが悪いな」と感じたときには、ブレーキパッドがほとんどなくなっていた、というケースも珍しくありません。

メーカー保証が受けられなくなる可能性

新車購入時には、メーカー保証が付いています。しかし、定期点検を受けていない車は、保証の対象外となる場合があります。

保証期間内に故障しても、「点検を受けていなかったから保証対象外です」と言われてしまうと、修理費用が全額自己負担になります。高額な修理が必要になった場合、点検を受けていなかったことを後悔することになるでしょう。

売却時の査定に影響する

車を売却する際、整備記録簿の有無は査定額に影響します。定期点検を受けていれば整備記録簿に記録が残りますが、受けていなければ記録がありません。

「きちんとメンテナンスされてきた車」という証明がないと、買取業者は状態に不安を感じます。その結果、査定額が下がってしまうことがあります。

12ヶ月点検シールの見方と貼る位置

最後に、12ヶ月点検シールについての基本情報を整理しておきます。

シールの見方

表面(車外から見える側)

・中央の大きな数字:次回点検の「年」(令和)

・周囲のダイヤル状の数字:次回点検の「月」(白抜きの数字が該当月)

たとえば、中央が「7」で「10」が白抜きなら、「令和7年10月」が次回点検時期です。

裏面(車内から見える側)

・点検整備を実施した年月日

・整備工場の認証番号

・整備工場の名称

・次回点検整備の時期

裏面を見れば、いつ、どこで点検を受けたかがわかります。

貼る位置

12ヶ月点検シールは、フロントガラスの左上に貼るのが一般的です。

運転席から見て左上、助手席側のフロントガラス上部ということになります。車検シールはフロントガラスの中央上部に貼りますので、それと被らない位置に貼ります。

なお、フロントガラスには保安基準で認められたもの以外を貼ることは禁止されています。点検整備済みステッカーは、フロントガラスへの貼付が認められた数少ないシールの一つです。好きなステッカーを自由に貼れるわけではないので、注意してください。

まとめ

12ヶ月点検シールを貼っていなくても、違法にはなりません。罰則も罰金もないので、安心してください。

ただし、期限切れのシールを1年以上貼り続けていると、30万円以下の罰金の対象になります。古いシールは剥がすか、新たに点検を受けて更新しましょう。

シールがなくても問題ありませんが、12ヶ月点検そのものは受けておくことをおすすめします。故障の早期発見やメーカー保証の維持につながり、売却時の査定にも有利です。

大切なのはシールの有無ではなく、車を適切にメンテナンスすること。次の点検時期を把握して、安全なカーライフを送ってください。

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