板金・塗装

車を擦って塗装が剥げた時の対処法|修理費用から自分で直す方法まで完全ガイド

2026年1月5日

車を運転していて、うっかり壁や縁石に擦ってしまい、塗装が剥げてしまった経験はありませんか。朝の通勤時の狭い道で、駐車場でのバック時に、ちょっとした不注意で愛車に傷をつけてしまうことは誰にでも起こり得ます。塗装が剥げた状態を放置すると、見た目が悪いだけでなく、錆びの原因にもなってしまいます。この記事では、車を擦って塗装が剥げてしまった時の対処法から修理費用の目安、自分で直す方法まで、詳しく解説していきます。

車の塗装が剥げる仕組みと放置するリスク

車の塗装は、いくつもの層が重なって構成されています。一番外側にクリア層があり、その下にカラー層、さらにその下にプライマー層、そして鉄板という構造になっています。車を擦ってしまうと、この塗装の層が削られ、場合によっては鉄板まで露出してしまうこともあります。

塗装が剥げた状態を放置すると、いくつかの問題が発生します。最も深刻なのは錆びの発生です。鉄板が露出した部分は、雨や湿気にさらされることで酸化し、錆びが進行していきます。錆びは表面だけでなく内部にも広がっていくため、放置すればするほど修理が困難になり、費用も高額になってしまいます。

また、小さな傷だと思っていても、そこから塗装の剥離が広がることもあります。塗装は密着性によって保たれているため、一度剥がれ始めると、その周囲の塗装も浮いてきて、徐々に剥がれる範囲が拡大していくのです。さらに、塗装が剥げた車は見た目の印象が悪くなり、査定時の評価も下がってしまいます。将来的に車を売却する予定がある方は、早めの対処が賢明です。

塗装剥げの程度は、擦った時の状況によって大きく異なります。軽く擦っただけであれば表面のクリア層のみが傷つく程度で済みますが、強く擦ってしまった場合は鉄板まで到達することもあります。傷の深さによって対処法や修理費用も変わってくるため、まずは傷の状態をしっかりと確認することが大切です。

塗装剥げの程度別の修理方法と費用相場

塗装剥げの修理方法は、傷の深さや範囲によって大きく異なります。ここでは、傷の程度別に適切な修理方法と費用の目安を解説します。

浅い擦り傷(クリア層のみ)

表面のクリア層だけが傷ついている場合は、比較的簡単に修理できます。この程度の傷であれば、コンパウンドで磨くことで目立たなくすることが可能です。自分で作業する場合、コンパウンドとスポンジがあれば対処できるため、費用は1,000円から3,000円程度で済みます。

プロに依頼する場合でも、磨き作業のみであれば5,000円から15,000円程度が相場です。作業時間も30分から1時間程度と短く、当日中に仕上がることがほとんどです。ただし、磨きすぎるとかえって塗装が薄くなってしまうため、自信がない方はプロに任せた方が安心です。

中程度の擦り傷(カラー層まで到達)

カラー層まで傷が到達している場合は、タッチペンやスプレーでの補修が必要になります。この程度の傷になると、コンパウンドだけでは直せません。タッチペンは車の色に合わせたものを選ぶ必要があり、カー用品店やディーラーで購入できます。

自分で補修する場合の費用は、タッチペンやスプレー、マスキングテープ、コンパウンドなど、必要な道具一式で3,000円から8,000円程度です。仕上がりの美しさを求める場合や、傷の範囲が広い場合は、プロに依頼した方が良いでしょう。板金塗装工場やカーディテイリング専門店に依頼した場合、部分補修であれば15,000円から30,000円程度が相場となります。

深い擦り傷(鉄板まで到達)

鉄板まで傷が到達している場合は、本格的な板金塗装が必要になります。まず錆止め処理を行い、パテで凹みを埋め、下地処理をしてから塗装という工程を踏みます。この場合、自分で完璧に仕上げるのは難しく、プロに依頼するのが一般的です。

修理費用は傷の範囲によって大きく変わりますが、バンパーの一部であれば30,000円から50,000円程度、ドアやフェンダーになると50,000円から80,000円程度かかることもあります。ディーラーに依頼すると、さらに高額になる傾向があります。複数の板金塗装工場で見積もりを取って比較するのがおすすめです。

広範囲の塗装剥げ

広範囲にわたって塗装が剥げている場合や、複数箇所に傷がある場合は、パネル全体を塗装し直すことになります。この場合の費用は、軽自動車で50,000円から80,000円程度、普通車で80,000円から150,000円程度が目安です。高級車や特殊な色の場合は、さらに高額になることもあります。

修理期間も数日から1週間程度かかることが多く、代車が必要になる場合もあります。費用が高額になるため、車両保険の使用を検討する価値がありますが、等級が下がることによる保険料の増額も考慮に入れる必要があります。

自分で塗装剥げを補修する手順

軽度から中程度の塗装剥げであれば、自分で補修することも可能です。ここでは、DIYでの補修手順を詳しく解説します。ただし、完璧な仕上がりを求める場合や、傷が深い場合はプロに依頼することをおすすめします。

まず最初に、傷の状態をしっかりと確認します。傷の深さ、範囲、鉄板まで到達しているかどうかをチェックしましょう。鉄板が見えている場合は、錆びが発生していないかも確認が必要です。すでに錆びが発生している場合は、サンドペーパーで錆を落とす作業から始めます。

次に、傷の周辺を洗車して、汚れや油分を完全に落とします。これは非常に重要な工程で、汚れが残っていると塗料の密着が悪くなり、後々剥がれる原因になります。洗車後は、しっかりと乾燥させてから作業を始めましょう。

補修する範囲を決めたら、マスキングテープで周囲を養生します。この作業を丁寧に行うことで、仕上がりの美しさが大きく変わります。傷の周囲2センチから3センチ程度の範囲まで養生しておくと、作業がしやすくなります。

タッチペンやスプレーを使う前に、必ず車のカラーコードを確認しましょう。カラーコードは運転席のドア枠や車検証入れの近くに記載されていることが多く、このコードを元に同じ色の塗料を購入します。色が少しでも違うと、補修した部分が目立ってしまうため、正確なコードの確認が重要です。

塗装作業は、薄く何度も重ねることがコツです。一度に厚く塗ってしまうと、垂れたり凸凹になったりする原因になります。タッチペンの場合は、傷を埋めるように丁寧に塗り、スプレーの場合は20センチから30センチ程度離して、薄く均一に吹き付けます。1回塗ったら完全に乾燥させてから次の層を重ねていきます。

塗装が完全に乾燥したら、表面を平滑にするためにコンパウンドで磨きます。目の細かいコンパウンドを使い、円を描くように優しく磨いていきます。力を入れすぎると、せっかく塗った塗料まで削ってしまうので注意が必要です。最後に、ワックスやコーティング剤を塗布して、保護層を作れば完成です。

DIY補修の利点は、費用を抑えられることと、自分の好きなタイミングで作業できることです。しかし、プロと同じレベルの仕上がりを期待するのは難しく、ある程度の妥協は必要になります。完璧な仕上がりを求める方や、大切な車の場合は、プロに依頼することをおすすめします。

プロに依頼する場合の選び方とポイント

自分で補修するのが難しい場合や、確実にきれいに仕上げたい場合は、プロに依頼するのが賢明です。しかし、依頼先によって技術力や費用が大きく異なるため、慎重に選ぶ必要があります。

ディーラーに依頼する場合

ディーラーは、メーカー純正の塗料を使用し、高い技術力で作業してくれるのが特徴です。仕上がりの品質は高く、保証もしっかりしているため、安心して任せられます。特に新車や高級車の場合は、ディーラーに依頼するのが無難でしょう。

ただし、ディーラーの修理費用は高めに設定されていることが多く、同じ修理内容でも板金塗装工場の1.5倍から2倍程度かかることもあります。また、ディーラーは実際の作業を外部の板金工場に委託していることも多いため、中間マージンが発生している場合もあります。

板金塗装工場に依頼する場合

板金塗装を専門に行う工場は、技術力が高く、費用も比較的リーズナブルなのが特徴です。長年の経験を持つ職人が在籍している工場も多く、難しい修理にも対応してくれます。ディーラーよりも柔軟な対応が期待でき、予算に応じた提案もしてもらえることが多いです。

工場選びのポイントは、実績と口コミです。インターネットでの評判や、知人からの紹介などを参考にすると良いでしょう。また、複数の工場で見積もりを取って比較することも大切です。見積もりの際には、作業内容の詳細や使用する塗料、作業期間などをしっかり確認しましょう。

カーコーティング専門店に依頼する場合

小さな傷や浅い擦り傷であれば、カーコーティング専門店で対応してもらえることもあります。これらの店舗は、磨きやコーティングの技術に優れており、軽度の傷であれば目立たなくすることができます。費用も板金塗装と比べると安く済むことが多いです。

ただし、深い傷や塗装が完全に剥がれている場合は対応できないこともあるため、事前に相談することが必要です。また、店舗によって技術力に差があるため、施工実績や評判を確認してから依頼するようにしましょう。

依頼先を選ぶ際の注意点

どの依頼先を選ぶにしても、以下のポイントを確認することが大切です。まず、見積もりは必ず書面でもらいましょう。口頭だけの説明では、後々トラブルになる可能性があります。見積もりには、作業内容、使用する材料、作業期間、保証内容などが明記されているかを確認します。

また、可能であれば作業前に現車を見てもらい、正確な見積もりを出してもらうことをおすすめします。写真だけでは傷の深さや範囲を正確に判断できないこともあるためです。修理後の保証についても確認しておきましょう。塗装の剥がれや色褪せなどに対する保証期間や内容を把握しておくと安心です。

塗装剥げを防ぐための予防策とメンテナンス

車を擦って塗装が剥げてしまうことを完全に防ぐのは難しいですが、日頃から気をつけることで、リスクを大幅に減らすことができます。また、定期的なメンテナンスによって、塗装の状態を良好に保つことも可能です。

運転時の注意点として、まず狭い道や駐車場では速度を落とし、周囲の状況をしっかり確認することが基本です。特にバックで駐車する際は、後方だけでなく側面の障害物にも注意を払いましょう。最近の車には駐車支援システムやバックモニターが装備されていることも多いですが、過信せずに自分の目でも確認することが大切です。

自宅の駐車場で擦ってしまうケースも多いため、駐車スペースの周囲に十分な余裕があるか確認しましょう。柱やブロック塀との距離が近い場合は、クッション材を貼り付けるなどの対策も有効です。また、車幅が分かりにくい場合は、コーナーポールを取り付けるのも一つの方法です。

塗装を保護するための方法として、コーティングの施工があります。ガラスコーティングやセラミックコーティングを施すことで、塗装面が硬くなり、小さな傷がつきにくくなります。また、汚れも落ちやすくなるため、日常のメンテナンスも楽になります。コーティングは決して安くない投資ですが、長期的に見れば塗装を守る効果は高いといえます。

定期的な洗車とワックスがけも、塗装の保護に効果的です。汚れや鳥のフンなどを放置すると、塗装にダメージを与えることがあるため、こまめに洗車することをおすすめします。洗車後は水分をしっかり拭き取り、ワックスやコーティング剤で保護層を作ることで、塗装の劣化を防ぐことができます。

車を屋外に駐車している場合は、紫外線による塗装の劣化にも注意が必要です。長期間直射日光にさらされると、塗装が色褪せたり、劣化して剥がれやすくなったりします。可能であれば、カーポートの設置やカバーの使用を検討すると良いでしょう。これらの対策は初期投資が必要ですが、塗装の寿命を延ばす効果は大きいです。

小さな傷を見つけたら、早めに対処することも重要です。放置すると錆びが発生したり、傷が広がったりする可能性があります。タッチペンで簡単に補修できる程度の傷であれば、週末に自分で対処することで、大きな修理費用を避けることができます。愛車の状態を日頃からチェックする習慣をつけることが、長期的な塗装の保護につながります。

また、擦りやすい箇所には、あらかじめプロテクションフィルムを貼っておくのも効果的です。バンパーの角やドアの下部など、傷がつきやすい部分を保護することで、塗装剥げのリスクを減らせます。プロテクションフィルムは透明なので、見た目を損なうこともありません。

塗装剥げは早めの対処が肝心

車を擦って塗装が剥げてしまった場合、最も大切なのは早めに対処することです。小さな傷だからと放置していると、錆びが発生したり、傷が広がったりして、結果的に修理費用が高くつくことになります。傷の程度によって適切な対処法は異なりますが、浅い傷であれば自分で補修することも可能です。

自分で補修する場合は、正しい手順を守り、焦らず丁寧に作業することが成功のコツです。一方、深い傷や広範囲の塗装剥げの場合は、プロに依頼した方が確実です。依頼先は費用や仕上がりの質を比較して選び、複数の見積もりを取ることをおすすめします。

日頃から運転に注意を払い、定期的なメンテナンスを行うことで、塗装剥げのリスクを減らすことができます。コーティングの施工やプロテクションフィルムの活用など、予防策を講じることも有効です。愛車の塗装を長く美しく保つために、この記事で紹介した方法を参考にしてみてください。

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