車検・整備

車のオイル漏れ修理費用と原因を徹底解説|放置NG!症状・修理内容・見分け方まで

2025年11月17日

駐車場にうっすらと黒いシミ。
「まさか…オイル漏れ?」とドキッとした経験がある人も多いのではないでしょうか。

オイル漏れは、車のトラブルの中でも“静かに進行するタイプ”。
放置してもすぐに動かなくなるわけではないため軽く見られがちですが、
実はエンジン焼き付きや発火リスクにもつながる危険なサインです。

この記事では、オイル漏れが起こる理由や見分け方、修理までの流れ、
そして再発を防ぐための注意点を、専門知識がなくても状況をイメージしやすいように、丁寧に解説していきます。

オイル漏れとは?放置するとどうなるのか

オイル漏れとは、エンジン内部を潤滑するためのオイルが外部ににじみ出たり、
ポタポタと垂れてしまう状態を指します。

車のオイルは人間でいう“血液”のようなもの。
エンジンをスムーズに動かすために、潤滑・冷却・洗浄などの役割を果たしています。
このオイルが減ると金属同士が擦れ合い、熱がこもってエンジンが傷む原因になります。

放っておくと、次のようなトラブルにつながります。

  • エンジン内部の摩耗や焼き付き
  • マフラーや触媒にオイルが付着して発煙・発火
  • 環境汚染(道路にオイルが流れ出す)
  • 走行中にエンジン停止や異音発生

すぐに走れなくなる故障ではありませんが、確実に悪化していく故障です。
「にじみだから大丈夫」と油断せず、早めの点検が命を守ります。

オイル漏れの主な原因

パッキンやシールの劣化

エンジン内部には、オイルを密閉するためのゴム製パッキンが多数使われています。
このパッキンが熱や経年劣化で硬くなり、ひび割れが起きるとオイルが少しずつ漏れ出します。

エンジン上部(カムカバー)や下部(オイルパン)の隙間からにじむケースがよく見られます。

ドレンボルトの緩み・パッキン不良

オイル交換の際、ドレンボルト(排出口)をしっかり締めていない、
もしくは古いパッキンを再利用したことで、ボルトの隙間から漏れることがあります。
交換直後に漏れが出たら、整備時の締め付け不良が原因かもしれません。

オイルフィルター周辺の不具合

オイルフィルターを取り替えるとき、古いゴムパッキンが残ったままだと密着が悪くなり、漏れが起きます。
また、締め付けが強すぎてもパッキンがつぶれて密閉できなくなります。

エンジンブロックのひび割れ

事故やオーバーヒートでエンジン本体にひびが入ると、そこからオイルがにじみ出ます。
この場合、パッキン交換では直らず、エンジンの載せ替えが必要になるケースもあります。

ターボ車特有のオイルライン漏れ

ターボ付き車は、タービン部分をオイルで冷却しています。
その高圧ラインのホースやジョイント部が劣化すると、漏れやすくなります。
普通車より高温・高圧で動いているため、ターボ車では早めの点検が重要です。

症状でわかるオイル漏れのサイン

オイル漏れは「気づいた人が早く直せる」タイプの故障です。
見逃さないために、次のようなサインを覚えておきましょう。

  • 駐車したあとに黒や茶色のシミが地面につく
  • エンジンルームから焦げたようなにおいがする
  • 走行後、車体下から煙が上がる
  • オイル量が減っているのに排気ガガスが白くない
  • ボンネット内の金属部分がベタつく

焦げ臭いにおいは、漏れたオイルが高温部(マフラーやエンジン)に触れて焼けているサインです。
また、最近の車ではセンサーが敏感なので、警告ランプが点いた時点で早めの点検を。

修理の流れと主な作業内容

オイル漏れの修理は「どこから漏れているか」を特定することが第一歩です。
一般的な整備の流れは次のようになります。

現状確認

リフトで車を持ち上げ、エンジン下部や周囲をライトで照らしながら観察します。

洗浄と追跡

エンジン下を洗い流し、一度オイルをきれいにします。
その後、短距離を走行して再び漏れ箇所を確認します。

部品交換・再シール処理

劣化したパッキンを交換し、必要に応じて液体シール剤で補強。
ドレンボルトやオイルフィルターも確認して再取り付けします。

動作確認と清掃

修理後にアイドリングを行い、再度オイルのにじみがないかを確認。
周辺に残った油分を拭き取り、清掃して完了です。

軽度な修理なら1〜2時間、エンジンを部分的に分解する場合は1〜2日かかることもあります。

自分で確認・応急対応する方法

整備工場に持ち込む前に、自分でできる簡単なチェックと応急処置もあります。

まず、駐車時に段ボールを敷くことで漏れの位置を特定しましょう。
シミの場所で、エンジン側かミッション側かの目安がわかります。

次に、オイル量を確認します。
エンジンオイルゲージで量を測り、下限を下回っていたら少量補充。
ただし、入れすぎはNGです。圧力が高まることで、かえって漏れが悪化することもあります。

軽度のにじみなら、市販のオイル漏れ止め剤を使って一時的に抑えることも可能です。
ただし、これは応急処置であり、根本的な修理にはなりません。
早めに整備工場で点検を受けるようにしましょう。

修理を依頼する際のポイント

オイル漏れの修理を依頼する際は、まず「どの程度の漏れか」をしっかり説明することが大切です。
にじみ程度であっても、整備士に伝えておけば初期段階での対応が可能になり、
結果的に費用を抑えられることがあります。

また、複数の工場に見積もりを取るのも有効です。
同じ内容でも作業時間や工賃設定が異なるため、2〜3社比較すると適正な相場がつかめます。

古い車の場合は、新品部品にこだわらず、リビルト(再生)部品や中古パーツを利用することで、修理費を抑えられるケースもあります。整備士に相談してみると良いでしょう。

さらに、信頼できる工場ほど、修理後のフォローも丁寧です。
「数日後にもう一度チェックに来てください」など、アフターケアを案内してくれるところは安心感があります。

こうした小さなやり取りの積み重ねが、結果的に車の寿命を延ばすことにつながります。

再発防止と日常点検のコツ

オイル漏れは、修理しても再発することがあります。
日常のケアを習慣にしておくことが、最も効果的な予防策です。

オイル交換は3,0005,000kmごとを目安に早めに実施しましょう。
古くなったオイルは粘度が下がり、パッキンの硬化を進めます。

また、月に一度はオイル量をチェックし、ゲージを抜いて量と色を確認します。
色が真っ黒・粘度が薄いと感じたら交換サインです。

さらに、エンジンルームを定期的に観察することも重要です。
湿った部分や油のにおいがあれば、すぐに整備士に相談しましょう。

もし長期間車に乗らない場合は、週1回エンジンをかけてアイドリングさせることで、
シールやパッキンの乾燥を防ぎ、オイル漏れの再発リスクを下げられます。

まとめ

オイル漏れは放置しても走れてしまうため、つい後回しにしがちですが、
実際にはエンジン内部の寿命を大きく縮める原因です。

軽いにじみなら短時間・低コストで直せますが、
放置すると数万円〜数十万円の修理に発展することもあります。

「焦げたにおいがする」「地面にシミがある」──
そんな小さなサインを見逃さないことが、愛車を長持ちさせる第一歩です。

定期点検と早めの整備で、安心して走れるカーライフを守りましょう。

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