板金・塗装

【完全保存版】車のサイドミラー修理ガイド|破損原因から修理の流れ・交換の判断基準まで

2025年11月19日

駐車中に誰かがミラーをぶつけていった、狭い路地で壁に当ててしまった、または自転車がすれ違いざまに引っかけた──。
車のサイドミラー(ドアミラー)は、運転中に最も出っ張っているパーツのひとつ。小さな接触でも割れたり、角度調整が効かなくなったりすることがあります。

「ミラーだけ少し割れているから大丈夫」と思って放置してしまうと、走行中に振動でガラスが落ちたり、電動格納が動かなくなったり、さらには道路交通法違反に問われることも。

この記事では、サイドミラーをぶつけてしまったときの正しい対処法、修理と交換の違い、保険の使い方、そして再発を防ぐ運転のコツまでを、詳しく解説していきます。

サイドミラーが壊れる主な原因

サイドミラーは意外と繊細で、ほんの少しの衝撃でも破損します。代表的な原因は次のようなものです。

まず多いのは、駐車場や車庫入れの際の接触です。特に狭い住宅街や立体駐車場では、柱・壁・他車との距離が近く、ミラーをたたみ忘れて擦ってしまうことがあります。

次に多いのが、すれ違い時の接触事故。自転車やバイク、対向車とのすれ違いで相手のミラーやハンドルとぶつかり、折れたり割れたりするケースです。

さらに、強風や雪・いたずらによる破損も珍しくありません。ミラーを無理に動かされたり、外から押されたりすると、内部のギアやモーターが破損して動かなくなることもあります。

つまり、サイドミラーは“ぶつけなくても壊れる”パーツ。見た目が無事でも、角度調整や格納機能が動かない場合は注意が必要です。

壊れた直後にやるべきこと

サイドミラーが破損したら、まず安全を確保することが最優先です。

その場で車を安全な場所に停める

走行中にガラスが落ちる危険があるため、すぐに路肩や駐車場に移動します。

破片の回収と状態の確認

ミラーが割れていたら、破片を拾っておきましょう。修理時に使えることもあります。

ミラーの可動確認

角度調整や格納モーターが動くかどうかを試してみます。動作不良があれば内部損傷の可能性大です。

写真を撮影する

ぶつかった位置や破損の様子をスマホで撮影しておくと、修理見積もりや保険請求に役立ちます。

ここで無理にミラーを動かすのは避けましょう。内部ギアがズレている場合、力を加えると破損が進むことがあります。

サイドミラー修理の種類

ミラーの破損といっても、すべてが同じではありません。状態に応じて、修理・交換・内部調整のどれを選ぶかを判断します。

ガラスのみ割れた場合

最も多いのがこのケース。鏡部分だけが割れていて、カバーや内部モーターが無事な場合です。
この場合は「ガラス交換」で対応可能。純正ミラーは高価ですが、社外品の交換ガラスを利用すれば、安く済むこともあります。

カバー(外装)の割れや擦り傷

樹脂製のカバー部分が割れたり、擦り傷が付いた場合は「カバー交換」または「部分塗装修理」で対応します。
小さな傷ならコンパウンドで磨けば目立たなくなりますが、深い割れは交換が必要です。

ミラーが動かない・格納しない

電動格納ミラーの内部モーターやギアが破損している可能性があります。この場合、内部部品の交換か、ミラーアッセンブリーごとの交換になります。
外から見えない部分なので、ディーラーや整備工場での診断が必要です。

支柱ごと折れた・脱落した

最も重度のパターンで、ミラー全体が根元から折れてしまっているケース。走行に支障が出るため、そのまま公道を走るのは危険です。
この場合はユニット交換(ミラー全体の取り換え)が一般的です。

修理を依頼する前に知っておきたいこと

修理を依頼する前に、いくつか押さえておくとスムーズです。

まず、サイドミラーは「保安部品」に該当するため、破損したまま走行すると違反になる場合があります。左右どちらかが完全に見えない状態で走行するのは危険です。

また、修理費用はミラーの種類や装備によって大きく異なります。電動格納やヒーター付き、ウインカー付きのミラーは構造が複雑なため、部品代も高くなりがちです。

一方で、車両保険に加入している場合は、自己負担を抑えて修理できるケースもあります。相手がいる接触事故なら相手方の保険で対応可能なことも。
ただし、保険を使うと翌年の等級が下がるため、修理代が軽微な場合は自費で済ませた方が結果的に安くなる場合もあります。

依頼時には、ディーラー・板金工場・カー用品店など複数の店舗で見積もりを取って比較するのが理想です。

プロの修理が選ばれる理由

プロにサイドミラー修理を依頼する最大のメリットは、「安全性」と「仕上がりの正確さ」です。

ミラーは車の安全確認に直結するパーツであり、角度がわずかにずれていても、死角が広がり危険につながります。プロは角度や高さの微調整をミリ単位で行い、視界を正確に戻してくれます。

さらに、電動格納式やウインカー付きミラーの場合、内部配線が絡んでおり、素人が分解するとショートや接触不良を起こすリスクがあります。
プロの工場では、メーカーの整備マニュアルに沿ったトルク管理・防水処理・コネクター固定が行われるため、修理後のトラブルを防げます。

見た目の補修だけでなく、“機能の完全回復”を重視するのがプロの修理の強みです。
ミラーの動作・角度・視野すべてが元通りに戻ることで、安全運転への安心感も蘇ります。

修理業者選びのコツ

サイドミラー修理を依頼する際は、以下の3点を意識すると失敗が少なくなります。

まず、純正部品対応ができる工場かどうかを確認します。社外パーツは安価ですが、色味や形状が微妙に違うこともあるため、車体カラーにこだわるなら純正を選ぶと自然な仕上がりになります。

次に、塗装技術があるかどうか。ミラーのカバー部分は車体と同色で塗られているため、塗装のムラが出ると一目でわかります。板金塗装の実績がある工場を選ぶのが安心です。

最後に、修理保証の有無。ミラーの角度調整が数日後に効かなくなるなど、施工後に不具合が出ることもあります。保証がある工場なら再調整を無料で対応してくれます。

DIY修理はできる?

ミラーの破損が軽度で、ガラスの交換やカバーの塗装修理だけなら、自分で行うことも可能です。
最近は車種別の交換ガラスやミラーカバーが通販で入手できるため、手順を守れば比較的簡単に交換できます。

ただし、内部モーターや電動格納機能が関係する修理は避けたほうが無難です。分解時にケーブルを誤って外したり、配線を挟んでしまうと、別の不具合を引き起こす可能性があります。
DIYはあくまで応急処置と考え、視界や安全に関わる部分はプロに任せましょう。

再発防止のためにできること

サイドミラーを壊す原因の多くは、実は「習慣」で防げます。

駐車場に入れるときは、常にミラーをたたむクセをつけましょう。特に住宅街や立体駐車場では、通行人や他車との距離が近く、折りたたみだけでもリスクを大きく減らせます。

また、すれ違い時は“ミラーとミラーの距離”を意識すること。ほんの数センチの差で接触を防げます。
運転に慣れた人ほど「いける」と判断しがちですが、狭路では余裕を持った減速が大切です。

さらに、夜間や雨天時には、ミラー自体の視認性を高める工夫も有効です。撥水コートを塗布して水滴を防ぎ、定期的に鏡面を拭くことで、視界が安定し事故の予防にもつながります。

まとめ

サイドミラーは小さなパーツですが、車の安全確認に欠かせない存在です。
破損したまま放置すれば、走行中の危険だけでなく、違反や保険の不利益にもつながります。

まずは落ち着いて状態を確認し、必要に応じてプロに依頼。
軽度の破損ならDIY補修、中度以上なら交換・再塗装を検討しましょう。

正しく修理を行えば、視界も安全性も元どおり。
そして、日常的なミラーのたたみ・距離感の意識といった小さな習慣が、次のトラブルを防ぐ最良の対策になります。

壊れたサイドミラーは、正しい知識と早めの行動で、元のように美しく、安全に戻すことができます。

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