板金・塗装

車の線キズ修理はどれが正解?深さ別の直し方と最適な対応方法を解説

2025年12月1日

狭い道で壁にこすってしまったり、駐車場で荷物が当たってしまったり、いつの間にか車に細いスジ状のキズが入っていた…。そんな経験は珍しくありません。見た目は小さくても、放っておくとサビの原因になったり、洗車のたびに目に入り気になってしまうものです。

ただ、一口に「線キズ」といっても、浅いものから深刻なものまで幅広く、それぞれ修理方法や費用が異なります。間違った直し方をしてしまうと、かえって悪化して修理代が高くなるケースもあります。

この記事では、線キズの状態に合わせた最適な対応方法や費用の目安、DIYで直せる範囲とプロに任せたほうがいいケース、修理後に色ムラを防ぐポイントなどを分かりやすくまとめました。初めて修理を検討する人でも理解しやすい内容になっています。

車の線キズとは?まず知っておきたい基本

線キズとは、車のボディにスジ状についた細い傷のことを指し、主に外部との擦れや引っかきで発生します。多くはドア付近やバンパー、細い道での接触部分などに見られ、浅いものなら表面のクリア層だけにとどまるケースがほとんどです。

しかし、浅いキズと深いキズでは修理方法がまったく異なり、仕上がりも変わります。まずは自分の車についている線キズがどれくらいのレベルなのかを判断することが大切です。

線キズの深さで修理方法は変わる

線キズを直すときに最も重要なのは「どれくらい深いか」を見極めることです。指で触れてみたり、光を当てて角度を変えながら確認してみると状態を判断しやすくなります。

表面のクリア層のみの浅いキズ

爪で触れたときに引っかかりを感じないレベルのキズは、表面の保護膜(クリア層)にとどまっている状態です。この程度であれば、研磨剤(コンパウンド)で磨くだけでほとんど目立たなくなります。

修理の目安
・洗車キズ
・軽くこすった跡
・荷物や衣服が触れてできた細いキズ

このレベルならDIYでも充分きれいにできる範囲です。

ベースカラーまで達した中度のキズ

爪が少し引っかかる程度のキズは、クリア層を超えて塗装面(ベースカラー)に達しています。この場合は研磨だけでは消えないため、補修剤などを使って色を補ってあげる必要があります。

修理の目安
・細い枝や金属が当たった跡
・しっかりと白く線が見える状態
・洗車では消えない線状のキズ

DIYでも対応できますが、色合わせが難しいため、仕上がりを気にする場合はプロに任せたほうが安心です。

下地・金属が見える深いキズ

爪が明確に引っかかり、色がハゲて下の金属や下地の色(グレーなど)が見えている場合は、塗装が削れてしまっているサインです。このレベルは放置するとサビに発展する可能性があるため、早めの対応が必要です。

修理の目安
・壁に強くこすった跡
・長く深いスジ状のキズ
・下地が見えている状態

この場合、DIYで無理に直そうとすると色ムラが出やすく、かえって悪目立ちすることがあります。基本的には塗装や再コーティングを含む専門修理が向いています。

自分で直す方法

DIYは費用を抑えたい人にとって魅力的ですが、やり方を間違えると状態を悪化させることもあります。深さに応じて方法を選ぶことが大切です。

まず、浅い線キズなら研磨剤(コンパウンド)を使用するのが最も手軽です。水洗いして汚れを落とし、柔らかい布にコンパウンドを付けて軽く磨くことで、表面のクリア層が整い、キズが目立たなくなります。

中度のキズの場合は、タッチペンや補修キットを使う方法があります。色合わせが難しいため、車のカラーコードに合った塗料を選ぶことが重要です。少量ずつ重ね塗りし、乾燥後に軽く磨き上げるときれいに仕上がります。

一方、深い線キズの場合、ホームセンターなどで補修セットは売られていますが、見た目をきれいに仕上げるには技術が必要です。やろうと思えば自分でもできますが、色ムラや塗装の境目が出やすいため、完璧を求めるなら専門店での修理がおすすめです。

プロに依頼する場合の修理内容と流れ

専門店では、キズの深さや範囲に応じて最適な方法を提案してくれます。

主な手順としては、まず車の状態チェックから始まり、浅いキズであればポリッシャーを使った機械研磨で整えていきます。中度以上のキズであれば、部分的に塗装を行い、仕上げにクリア層を均一に整える作業を実施します。

深い線キズの場合は、板金と塗装を組み合わせた作業になることもあり、キズがあった部分が目立たないように色や艶を合わせるための調整が行われます。最後に全体の確認と仕上げを行い、引き渡しという流れになります。

失敗しやすいNG修理例

線キズを直そうとして、かえって目立たせてしまうケースは少なくありません。特に多いのが、強く磨きすぎてクリア層を削りすぎてしまう失敗です。一度削りすぎると元には戻せないため、深追いしないのがコツです。

また、見た目をごまかそうと似たような色のタッチペンを塗ってしまい、逆に境目が目立つケースもあります。急いで塗り重ねると厚みが出てしまい、その部分だけ盛り上がって見えることもあります。補修は少量ずつ慎重に進めることが大切です。

さらに、紙やすりで削ってしまう人もいますが、知識がないまま削ると塗装を大きく傷つけてしまいます。研磨は扱い方を誤ると取り返しがつかないため、不安な場合はプロに相談するほうが安心です。

色別の注意点(黒・白・パール・赤など)

実は車のボディカラーによって、キズの見え方や修理の難しさが異なります。特に黒系は光を吸収しやすく、浅いキズでも目立ちやすい傾向があります。そのため、黒い車ほど丁寧な研磨が必要になり、仕上がりに差が出やすくなります。

白い車は比較的キズが目立ちにくいものの、キズが深いと黒ずんで見えることがあります。これが汚れなのかキズなのか判断しづらいため、早めに確認しておくと安心です。

パール系のカラーは塗装の層が複雑なため、色合わせがとても難しい部類です。DIYでは色味がずれやすいため、仕上がりを重視するならプロに任せるほうが満足できます。

赤や黄色などの鮮やかな色は、経年劣化で色あせしやすいため、同じ色を塗っても周りの色と差が出ることがあります。色合わせの難しさを踏まえ、慎重に補修を進める必要があります。

修理後の色ムラや再発を防ぐケア方法

線キズを修理した後、その状態を保つためのケアも大切です。修理した部分は周りの塗装に比べてデリケートなことが多く、特に塗装直後は洗車機の使用を避けたほうが安全です。手洗い洗車を選び、強く擦らない方法を心がけると、仕上がりが長持ちします。

また、コーティングやワックスを定期的におこなうことで、表面に膜ができ、日常生活でつきやすい細かな線キズを予防できます。紫外線や雨汚れから塗装を守る効果も期待できるため、長い目で見てもプラスです。

加えて、駐車環境にも気を配るとよいでしょう。木の下は枝や落ち葉、鳥のフンが塗装に影響する場合があり、狭い場所に停めると擦れやすくなります。ちょっとした工夫で再発リスクを抑えられます。

まとめ

線キズは深さによって対応方法が変わります。浅いキズなら自分で直せることもありますが、深い場合はプロの力を借りるほうが仕上がりに満足できます。無理に磨いたり色を塗ったりすると悪化することもあるため、自分の車の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

色や塗装の種類によって修理の難しさや仕上がりが変わる点も踏まえ、慎重に判断してください。修理後のケアをしっかり行えば、きれいな状態を長く維持できます。焦らず丁寧に進めて、愛車を綺麗に保ちましょう。

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