車検・整備

車内での嘔吐トラブルを徹底リセット!プロのクリーニングと応急処置のすべて

2025年11月21日

「子どもが車酔いで吐いてしまった」「飲み会の帰りに同乗者が…」
どんなに注意していても、車内での嘔吐トラブルは突然起こります。
問題は“臭い”だけではなく、菌やシミの発生です。時間が経つほど悪臭が強まり、梅雨や夏場には車内にこもって取れなくなります。

この記事では、車内で嘔吐してしまったときの正しい応急処置と、プロのクリーニングに依頼する判断基準・料金相場を詳しく解説します。
焦らず、的確な手順で対処すれば、車内を新品のようにリセットすることが可能です。

嘔吐の汚れが厄介な理由

車内の嘔吐汚れがやっかいなのは、単なる「汚れ」ではなく有機物である点にあります。
胃液や食べ物の成分は酸性が強く、素材を傷めやすい性質を持っています。しかも、臭いの原因となるアンモニアやたんぱく質が繊維の奥に染み込み、時間が経つと腐敗臭へと変化します。

さらに、嘔吐物には細菌が多く含まれるため、感染リスクにも注意が必要です。特に布シートやカーペット部分に浸透すると、見た目はきれいに見えても内部で雑菌が繁殖します。
このため、単に拭き取るだけでは不十分で、「除菌」「消臭」「分解」の3ステップで根本的に処理する必要があります。

すぐできる応急処置の手順

嘔吐してしまった直後は焦りますが、最初の10分が勝負です。ここで正しく対処すれば、臭いやシミを最小限に抑えられます。

用意するもの

  • ゴム手袋
  • 使い捨てマスク
  • ペーパータオルまたは古いタオル
  • 中性洗剤(食器用洗剤など)
  • 重曹またはクエン酸
  • ビニール袋
  • 消臭・除菌スプレー

これらは車に常備しておくと、いざというときに非常に役立ちます。

手順

  1. まずは固形物を取り除く
     ティッシュや紙タオルで汚物をすくい取り、ビニール袋に密閉します。
  2. 汚れ部分を水で軽く湿らせる
     乾いた状態でこすると繊維の奥に押し込んでしまうため、軽く湿らせてから処理。
  3. 中性洗剤を薄めた液で拭く
     優しく叩くようにして拭き取り、泡を残さないようにする。
  4. 重曹またはクエン酸で中和する
     胃液の酸性を中和することで、臭いの元を抑える。重曹ならアルカリ性で効果的。
  5. しっかり乾燥させる
     ドアを開け、自然乾燥。乾かないと雑菌が繁殖してしまうため要注意。
  6. 最後に除菌・消臭スプレーを使用
     アルコールタイプか次亜塩素酸水などを軽く吹きかける。

ポイントは、「擦らない」「濡らしすぎない」「乾かす」の3点です。
この応急処置で大部分の臭いを抑えられますが、染み込みやすい布シートは完全には落ちません。

自分でできる臭い・シミ対策

応急処置のあとも臭いが残る場合は、もう一段階のケアが必要です。

まず、重曹パウダーをふりかけて一晩放置し、翌日掃除機で吸い取る方法があります。重曹が臭いを吸着し、湿気を取る効果もあります。
また、クエン酸スプレー(水200ml+クエン酸小さじ1)を軽く吹きかけると、酸化臭をやわらげることができます。

臭いがシートの中まで入り込んでいる場合は、エアコンにもニオイが回るため、フィルター交換と内部洗浄も同時に行いましょう。
それでも取れない臭いは、内部に浸透している証拠。次の章のように、プロに依頼するのが確実です。

プロに依頼する際の料金目安

プロのクリーニングでは、嘔吐物の種類や範囲、臭いの強さによって料金が変わります。一般的な目安は以下の通りです。

  • 軽度(座席の一部):10,000〜15,000円前後
     → 部分的な洗浄と消臭、除菌仕上げ
  • 中度(シートやマットに浸透):20,000〜30,000円前後
     → 洗浄+リンサー吸引+オゾン脱臭
  • 重度(天井や隙間まで汚染):40,000〜60,000円前後
     → シート脱着・カーペット分解・抗菌仕上げ
  • 高級車・本革シート:50,000円〜80,000円以上
     → 専用洗剤と温風乾燥、素材保護処理を含む

一見高額に思えますが、嘔吐による臭いは時間とともに悪化するため、放置すると除去コストがさらに上がります。早めの依頼が結果的に安く済みます。

プロが行うクリーニングの実際

プロの作業は、自分では届かない「車内の奥深く」まで徹底的に洗浄します。

まず、シートやマットを取り外し、特殊な洗剤で汚れを分解します。リンサーと呼ばれる機械で、温水と洗浄液を噴射しながら吸引し、繊維の奥に入り込んだ有機物を取り除きます。
その後、オゾン脱臭機で臭い分子を酸化分解し、空気中の臭い成分まで除去します。

さらに、作業後は除菌剤や防カビ剤を散布して、再発を防止。乾燥機で水分を飛ばし、最後に香りを残さない中性仕上げで整えます。

作業時間は2〜6時間ほど。嘔吐臭が完全に消えるまでに1〜2日かけることもありますが、その分、仕上がりはまるで新車のようです。

クリーニングを依頼するタイミング

「どの程度でプロに頼むべきか」は、次の3つが目安になります。

  • 拭いても臭いが取れない、または翌日再発する
  • シートの下まで染み込んでしまった
  • 夏場に臭いが強くなる

これらに該当する場合、表面だけではなく内部が汚染されている可能性が高いです。
また、小さな子どもやペットを乗せる車は、衛生面を考えてもプロ施工が安全です。
感染性の嘔吐物(ノロウイルスなど)の場合は、個人で触れるのは危険なので必ず業者に依頼してください。

自分でケアする vs プロに任せる

どちらを選ぶかは「臭いの強さ」「汚れの範囲」「再発リスク」で判断するとよいでしょう。

  • 自分でケアする場合
     → 応急処置や軽度の汚れには有効。費用も安く、すぐ対応できる。
     ただし、臭いが残りやすく、再発率が高いのが難点。
  • プロに任せる場合
     → 深く染み込んだ臭いや汚れを根本から分解。
     除菌・脱臭・防カビまで対応し、衛生面でも安心。費用はかかるが、再発しにくい。

一度プロにリセットしてもらい、その後は定期的な換気や簡単な清掃で維持するのが、最も効率的で清潔な方法です。
家族で使う車や中古車販売前など、「においを残したくない」ときこそ、専門の力を借りるべきです。

まとめ

車内の嘔吐は、見た目以上に深刻な汚れです。臭い・菌・素材ダメージの3つを同時に解決するには、正しい手順と早めの対応が不可欠です。

応急処置で汚れを抑え、臭いが残るようなら迷わずプロへ。
確実な除菌と脱臭を行えば、家族が安心して乗れる清潔な空間を取り戻せます。時間が経つほど対処が難しくなるので、「すぐ動く」が何より大切です。
たとえトラブルが起きても、適切なクリーニングを行えば車は蘇ります。

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