車検・整備

車のシートにお漏らし…!臭い・シミを残さない正しいクリーニングと再発防止法

2025年12月5日

子どもやペット、高齢の家族と一緒に車に乗っていると、予期せぬ“お漏らしトラブル”は珍しくありません。
「すぐ拭いたのに臭いが残る」「乾いたと思ったらまた臭ってきた」――そんな経験はありませんか?

実は、車のシートは表面の布だけでなく、その下にスポンジ層や吸音材があり、尿が入り込むと深くまで染み込んでしまいます。
見た目は乾いていても、内部では細菌が繁殖し、アンモニア臭や雑菌臭が再発するのです。

この記事では、こぼした直後の応急処置から、臭いを根こそぎ断つプロのクリーニング方法、そして再発を防ぐための日常ケアまで、順を追って詳しく解説します。

なぜ「お漏らし汚れ」は落ちにくいのか

お漏らしの汚れが厄介なのは、「液体+有機物+臭気成分」のトリプル構造だからです。

尿にはアンモニア・尿素・たんぱく質などが含まれており、乾くと結晶化して臭いの源を閉じ込める性質を持ちます。
さらに、時間が経つと空気中の湿気で再び溶け出し、「一度取れたと思った臭いが戻る」現象が起こります。

また、シートの奥にあるスポンジ素材は吸水性が高く、内部まで汚れが浸透すると、表面を洗っても意味がありません。
つまり、表面の掃除では見た目だけしかきれいにならないのです。

こぼした直後の正しい応急処置

焦らず、次のステップで処理すれば被害を最小限に抑えられます。

用意するもの

  • ペーパータオルまたはタオル(吸水性の高いもの)
  • ぬるま湯(熱すぎると臭いを固着させるため注意)
  • 中性洗剤(食器用など)
  • クエン酸または重曹
  • ゴム手袋
  • ドライヤーまたは扇風機

手順

とにかく吸い取る

ペーパーを重ね、押し当てるようにして尿を吸収します。擦ると汚れが広がるのでNG。

ぬるま湯で軽く湿らせ、再度吸い取る

シートの繊維に入り込んだ尿を浮かせるイメージで。繰り返し2〜3回行います。

中性洗剤を薄めて叩き洗い

洗剤を20倍程度に薄め、布に含ませてポンポンと叩くように洗浄。

クエン酸または重曹で臭いを中和

アルカリ性の尿臭にはクエン酸が有効。臭いが強い場合は重曹を軽く振りかけて乾燥。

完全乾燥

湿気が残ると菌が繁殖。ドライヤーの弱風や自然乾燥でしっかり水分を飛ばします。

この段階で「臭いがほぼ消えた」「染みが残らない」なら、応急処置は成功です。
ただし、臭いが再発する場合は内部汚染が進行している可能性があります。

自分でできる二次ケア

応急処置後、1〜2日経って臭いが戻ってきたら、次のケアを試しましょう。

重曹パウダーを振りかけて一晩放置

湿気と臭いを同時に吸着。翌日掃除機で吸い取ると効果的です。

アルコール除菌スプレーで拭く

雑菌の繁殖を防ぎ、臭いの元を断ちます。強く擦らず軽く吹き付けて拭き取る程度でOK。

エアコンや窓を開けてしっかり換気

湿度を逃がし、内部乾燥を促します。湿気が残ると臭いがぶり返します。

ただし、内部まで染み込んでしまった場合は、自分での処理には限界があります。
臭いが取れない・再発する場合は、専門業者への依頼が確実です。

プロが行うクリーニングの内容

専門業者では、尿特有の汚れを根本から除去するため、次のような工程で施工します。

シート内部の状態確認

どこまで尿が染み込んでいるかを専用ライトで確認。必要に応じてシートを取り外します。

専用洗剤で有機物を分解

たんぱく質やアンモニアを化学的に中和・分解。家庭用洗剤より強力かつ安全な薬剤を使用します。

高温リンサー吸引洗浄

温水と吸引を同時に行い、スポンジ層の中に残った成分を丸ごと吸い出します。

オゾン脱臭・抗菌処理

目に見えない臭気成分を分解。カビや雑菌を除去して清潔な状態を維持。

乾燥・防臭コート仕上げ

高温風で完全乾燥し、再発防止のコーティングを施します。

施工後は、臭いだけでなくベタつきも消え、触り心地も新品のように戻ります。

プロ施工の効果とメリット

プロの車内クリーニングは、単に「汚れを取る」だけではなく、臭いや菌を根本から断つ効果があります。
まず、尿に含まれるアンモニアやたんぱく質を化学的に分解するため、臭いの再発がありません。
表面だけでなくシートの奥まで洗浄するため、乾いた後に再び臭いが浮き上がる“再臭化”も防げます。

また、洗浄後には除菌・抗菌処理を行うことで、雑菌やカビの繁殖を防ぎます。
特に小さな子どもやペットが同乗する家庭では、衛生面の安心感が大きいでしょう。
プロは素材ごとに最適な洗剤や温度を使い分けるため、布やレザーの風合いを保ちながら汚れを落とします。

施工後のシートは、見た目の清潔さだけでなく、触ったときの感触や空気の透明感まで違います。
一度プロのクリーニングを体験すると、「ここまで変わるのか」と驚く人が多いのも納得です。
自分での掃除では届かない内部層をきちんとリセットできるのが、プロ施工の何よりの強みです。

依頼する際のチェックポイント

業者を選ぶときは、価格よりも「作業範囲」と「対応の丁寧さ」を確認するのがコツです。

  • シートを取り外してくれるか
  • 尿の臭い専用の洗剤や溶剤を使用しているか
  • 施工後の臭い再発保証があるか
  • ペット・子どもにも安全な洗剤を使用しているか

また、臭いの再発防止には「完全乾燥」が欠かせません。
施工後に十分な乾燥時間を取ってくれる業者を選びましょう。

状況別アドバイス

子どもの少量お漏らし(すぐ気づいた場合)

応急処置で十分。臭いがなければ自宅ケアで完了。

ペット・高齢者のお漏らし(広範囲・繰り返し)

尿成分が深く染みている可能性が高く、プロによる内部洗浄が必要。

臭いが数日後に再発

内部層が汚染されているサイン。自己処理では再発を防げないため、早めのクリーニングを。

冬や梅雨で乾きにくい季節

自然乾燥だけではカビが発生することも。送風や除湿を併用しましょう。

まとめ

車のシートのお漏らしは、時間との勝負です。
表面だけの掃除では臭いや菌が残り、再び湿気を含むと臭いが復活します。

大切なのは、すぐに吸い取り・中和・乾燥を行うこと。
それでも臭いが消えないときは、内部まで洗浄できるプロに頼むのが最も確実です。一度きれいにリセットしてしまえば、その後のメンテナンスは楽になります。
快適で安心できる車内環境を取り戻し、家族やペットとのドライブを気持ちよく楽しみましょう。

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